子どもへの性教育、どう伝えたら…

銭湯・温泉文化も尊重したいところだが、子どもの人権は何をおいても守られるべきだ。しかし、今西さんの保護者向けの講演でよく質問に上がるのが、「どう気をつけたらいいのかわからない」という声だ。

「まず、基本的な防犯知識として、プライベートゾーン(水着で隠れている部分)は他人に見せても触らせてもいけないことを教えたいですね。3歳ぐらいから少しずつ教えていっていいと思います」

大人でも意外と知らないのが、『口もダメ』ということ。例えば、他人の口に手を入れることも許してはいけない性被害のひとつだ。

触られそうになった時には、嫌だと拒否していいことを教えましょう。子ども同士でも、じゃれあっていても、大人が目撃したら、やさしく注意することが大切です。また、子どもが被害に遭ったとしても、『あなたが悪いのではないからね』と言ってあげることは、その後の成長において非常に重要です」

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小児性愛者の中には、男児を標的にする者もいる

「子どもはそもそも声をあげられなかったり、男児の性被害は、親御さんも危機感が薄かったりすることもあって、なかなか表に出てきませんよね。また恐ろしいことに、一人の小児性愛者が一生に380人以上の被害者を出すという調査もある。子どもに防犯知識を教えるだけでは足りません。やはり、大人側の危機意識を上げていきたいですね。

子どもが性被害を打ち明けてきた時の注意点として、二次被害を防止する観点からも、親は根掘り葉掘り聞かないことが大切です。周囲の大人は『誰が何をしたか』だけ聞けば十分。それ以上は、無理に聞き出さず『よく話してくれたね』と言って、警察や学校、相談機関などの専門機関につなげることが大切です」と今西さんはアドバイスする。

小児性被害の被害者は女の子だけとは限らない。男の子も被害者になり得るという意識を持つことも必要だ。写真はイメージです。photo/iStock

性被害の実態と子どもへの対応については、以前の記事も参考にしてほしい 。

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性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターへは全国共通短縮ダイヤル #8891