2022.01.26

年間「5億」を売り上げたホストが初めて誕生…歌舞伎町“ホストバブル”の裏側にある「変化」

飯田 一史 プロフィール

ホストのアイドル化と女性の稼ぎ方の多様化

――ホストの売上がインフレしているそうですが、その原資はどこから出ているんですか? 売上=客数×客単価ですが、どちらが増えている?

佐々木 両方だと思います。単価の方で言うと、2021年には歌舞伎町で年間5億円売り上げたホストが初めて誕生したんですが、そのうち恐らく4億円前後はひとりの女性によるものなんですね。その方がどんな仕事をしているのかは不明なものの、ごく少数、そういう桁違いのお金をつぎ込める経営者の女性や有閑階級がいます。

ただホストにハマっている女性のうち半分以上は夜系の仕事をしています。「ホストにハマったから夜の仕事をしている」という人も多い。従来からある風俗、キャバクラに加えて、近年ではパパ活、ギャラ呑みなど女の子の稼ぎ方が多様に整備されたことで、ホストの客数も増えたのかなと。

[PHOTO]iStock
 

――本の中ではホストの売上に関して「現在は月1000万円がスタートライン」という記述と、年間毎月1000万円以上を売り続けているホストに関して「歌舞伎町でも上位数パーセントに入る」という記述がありました。1000万プレイヤーは「スタート」なのか「上位」なのか、どちらですか。

佐々木 「スタート」というのは、1000万売ってやっと「すごいね」と扱われるという意味ですね。ホストの大半は手取り月30万を切っていると思います。ホストは売れなくても本当に最低限の日当はもらえるんですが、売上50~100万以上で店と折半になって自分に売上が付く。でもそのラインに到達しているホストは半分以下。そこが男女の違いですね。女の子はどんな子でも一定数は稼げる需要がある。でも男は天と地の差が激しくて、向いてないとまったく稼げない。

ただ「1000万がスタート」という風潮があるので、女の子にお金を貸して売上にするとかしてがんばって1000万売り上げ、でも売掛が回収できなかったり自腹を切りまくっていたりして実際の月収は80万、というホストの話も聞きました。しかもそうやって月1000万いったとしても、ホスト同士は見栄の張り合いなので「1回だけじゃ本物じゃない」とケチを付けられるから継続をめざすことになる。だけどそれが難しい。

SPONSORED