日本でも「ハニトラ・お小遣い防止法」でスパイ祭りを阻止すべし

あの英国の数十倍の汚染を覚悟せよ

あの英国でさえ魔の手に

「007シリーズ」映画の架空の主人公ではあるが、ジェームズ・ボンドのおひざ元でさえ、共産主義中国の魔の手が伸びているようだ。

「英MI5、中国共産党の政治介入を警告 議員に異例の通達」「イギリス議会で中国人工作員が暗躍、日本より厳しいのに突破された政治献金規制」などのニュースが、日本でも相次いで次いで報道された。

by Gettyimages

もちろん、この話を海のかなたの遠い国の問題と片づけるわけにはいかない。日本は地理的に中国大陸に近接している。なおかつ経済的、歴史的つながりも深い上に、世界第3位の経済大国だ。英国で起こっていることが数倍・数十倍の規模で進行していると考えるのが自然ではないであろうか?

MI5によって指弾された女性はクリスティン・リー氏である。英国メディアによると、英国籍を持つ弁護士で、ロンドンなどにある法律事務所の創立者とされる。

そして、大きな問題が、実はMI5が明らかにした彼女の「工作活動」が実は合法ではないかということである。

福島香織氏の「英国の華人『女スパイ』、なぜ今MI5は警告を発したのか?」に詳しいが、MI5が述べるような「共産主義中国による明らかな国家安全保障上の脅威」ではあっても「法律に抵触しない」可能性があるのだ。

確かに、彼女の行為がファイブアイズの主要メンバーであり「きちんとしたスパイ防止法が存在する」英国において、明確に違法でありスパイとして逮捕可能であればとっくにそうしていたであろう。

しかし、それが困難であるからこそMI5が情報を公開し、ホイル下院議長が1月13日に、MI5の警告書を議員に一斉送付したと考えられる。

報道によれば、リー氏は共産党の海外工作や政治介入の中心組織である中央統一戦線工作部と連携。「英中プロジェクト」や「中国海外友好」などの事業名目で、複数の政党、議員らに対する献金に関わってきたとされる。また、これまでに労働党や自由民主党の議員が少なくとも計42万5000ポンド(約6600万円)を受け取ったようだ。

 

MI5は、このような活動について「政治家や著名人を欺き、腐敗させ、強制し、共産党の目的を支持する発言や行動を取らせ、批判的な声を封じることを目指している」と指摘している。「英国」を「日本」に置き換えても、十分ありえるというよりも、(「スパイ天国」と揶揄される日本では)もっと深刻な状況と言えるのではないだろうか?

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