2022.01.29

さだまさし、かぐや姫、荒木一郎…「学生街の喫茶店」で流れていた、昭和の名曲

週刊現代 プロフィール

この歌は荒木一郎のデビュー曲であり、彼がパーソナリティを務めた東海ラジオ「星に唄おう」のテーマ曲だった。60万枚以上を売り上げた『空に星があるように』はこの頃、日本中の喫茶店で流れていた。

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胸が締め付けられる歌詞とメロディーは、若者たちの心を捉えて離さなかった。

「人は出会いと別れを繰り返し、それでも生きていく。あの言葉は、今でも胸に沁みます。

私にも、切ない恋の思い出がありました。当時、私は北大に通う2歳上の先輩に恋をしていたのです。その人と一緒に『ポプラ』という喫茶店に行ったことは、今でも覚えています。

当時、男女で喫茶店に入ると、女性が男性に『お砂糖、いくつ入れますか?』と尋ねねるのが『恋のルール』だった。でも、私はどうしてもその言葉を口にすることができなかった。彼に拒絶されるのが怖かったんです。

もじもじとしているうちに、門限の18時がきてしまった。結局、その人への淡い恋心が叶うことはありませんでした。『空に星があるように』は、そんな学生時代の切ない失恋のシンボルにもなっているのです」

人は変わり、時は流れた

あの頃、喫茶店で気の置けない仲間と何時間でも語り合った。学生街の喫茶店は、心温まる「友情」の場でもあった。

地理学者で法政大学教授の増淵敏之さん(64歳)が振り返る。

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