一生、野党でいいのか? 立憲・泉代表に田原がガチンコ直撃

田原総一朗直撃インタビュー【前編】
現在の野党議員のなかでは、いつの日か総理大臣になれる可能性が高い議員といえば、立憲民主党の新代表・泉健太だろう。いつの間にか埋没してしまった立憲をどう再建していくのか、ジャーナリスト・田原総一朗がその本音を問う。

失敗に終わった共産党との「野党共闘」

田原総一朗 衆議院選挙(2021年10月31日)の投票日前日に、新聞社やテレビ局の超ベテラン記者2人に「今度の衆議院選挙をどう見る?」と訊きました。2人とも「自民党は40以上議席を減らすでしょう。単独過半数を取るのは非常に難しい」と言います。「立憲民主党はどうか」と訊いたら、2人とも「相当議席を伸ばすでしょう」と言うのです。

ところが結果は自民党が261議席(公示前の276から15議席減)、立憲民主党は96議席(公示前の110から14議席減)でした。枝野幸男代表は、責任を取って代表を辞任しています。

泉健太 報道各社の世論調査と同じく、党内では「菅義偉政権から岸田文雄政権にチェンジした時点で、立憲民主党への支持の伸びはやや鈍化が見られる。しかしながら各選挙区では非常に良い戦いを展開しており、議席増は間違いない」「堅調だ」という予測でした。

「政権選択選挙」と謳った今回の選挙で、立憲民主党は単独過半数にあたる240人の候補を擁立しています。ただし大勝利したとしても150議席、それなりに伸びたとしても120〜140議席というのが事前の予測でした。これは政権交代に向けたホップ・ステップ・ジャンプの一段階目にはなったとしても、勝利とはとうてい言えない数字です。

Photo by Shinya Nishizaki
 
Photo by Shinya Nishizaki

田原 しかも、この予測は大きく外れました。

 重要なのは、比例区では公示前の62議席から39議席に減らしたものの、小選挙区では47議席から57議席に伸ばしたことではないでしょうか。小選挙区で野党候補の一本化を図って勝負をかけた戦略は、間違いではなかったと思います。

田原 僕もそう思いますよ。選挙前、僕は枝野幸男代表にも共産党の志位和夫委員長にも取材しました。枝野さんも志位さんも「共産党は立憲民主党と選挙協力はするが、もし政権を取っても政策には一切口出ししない」とはっきり言っていたものです。共産党は立憲の政策を全部呑むとまで言っていたのに、なぜ負けたのでしょうね。

 政権交代しても政策について一切口を出さないのであれば、枝野前代表は「閣外からの協力」という表現をしないほうが良かったと思います。「共産党は立憲民主党が樹立する政権に協力する」というくらいの表現にとどめておくべきだったのではないでしょうか。共産党が「政権交代」「野党連合政権」とどんどん打ち出していったことも、有権者から反発を招いた原因かもしれません。

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