優先順位の下から収入の1割に達するまでやめる
次なるステップは、可視化できた出費に対して優先順位をつけることです。むやみやたらと節約しようとしてもできるものではありません。
だから「どうしても減らせない・減らしたくない支出」から順番に並べていってもらいます。
例えばスポーツジムをやめたくないとか、趣味関係の支出は減らせないとか、人によっていろいろ「絶対にこれだけは続けたい」というものがありますよね。
そうしたものから優先順位をつけて順番に並べていきます。だいたい項目数としては10から20くらいになることが多いですが、当然のことながら下へいけばいくほど支出の内容は「どうしてここにこんなにお金をつぎこんだんだろう?」というものになっていきます。
たぶん、一番下になると自分でも「はて?」と思うのではないでしょうか。このあたりの支出は飲み物代やスナック菓子に消えていることが多いようです。
ドラッグストアやスーパーで安く買えるものをわざわざコンビニで買ってしまっているなど、自分の消費行動を見直すきっかけにもなります。
優先順位が低い支出は、しなくてもよかった支出、むしろしない方がよかった支出になっています。優先順位の一番下から収入の1割に達するまでの支出を控えるようにします。
自分が大切だと思っている旅行代を削るのとかはけっこう大変ですが、優先順位が低いものからのカットなので、苦労なくお金を浮かせることができます。
可視化することで、「なくてもいいもの」と自分の中で納得することさえできれば大丈夫! 100%の確率で成功します。ちなみにこのときの1割というのは、手取り収入の1割です。
月収20万円の人なら2万円、30万円の人なら3万円となります。