2022.01.23
# ドラマ

大ヒット『鎌倉殿の13人』、「鎌倉時代の全体像」をつかむための「最高の方法」があった…!

「鎌倉殿」の世界

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が始まった。

この時代の歴史を知るのに最適な1冊が『頼朝と義時』(呉座勇一著/講談社現代新書)であろう。

 

武家社会の始まりを克明に描いている。また、この時代の研究の現在も知ることができて、その部分での知的興奮を誘発する見事な新書である。

1冊の新書として、とてもおもしろい。

武家による政権が打ちたてられる歴史を、源頼朝・北条義時二人の人物から描きだしている。

7世紀後半に「日本」国が始まって以来、それを開始した「天皇家&藤原家」による統治が500年続いた。

12世紀後半になって、それが「東国」から変えられていく。

そのさまを追った新書である。

全8章で構成された本書は、前の4章が源頼朝の物語、あとの4章が北条義時の物語となっている。この構成がうまい。

源頼朝は久安3年(1147年)生まれ、北条義時は長寛元年(1163年)生まれで、頼朝のほうが16歳の年長である。

800年ずらして昭和で見るなら、頼朝が昭和22年生まれの団塊の世代であり、義時が昭和38年生まれの高度経済成長期の子となる。昭和生まれじゃないとちょっとわかりにくい比喩で申し訳ない。でもそれぐらい離れている。それでいくと義時の父北条時政が昭和13年生まれとなる。

源頼朝は、東国に流人として暮らし、治承4年(1180年)、以仁王の綸旨により、挙兵する。

源頼朝の挙兵時の大きなポイントは「味方がとても少なかったこと」であろう。

伊豆国の目代屋敷を襲い、この奇襲は成功するが、すぐに政府(系)軍が討伐にやってきて、あっさり負ける。船に乗って千葉の先(安房の国)へと逃げ延びる。

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