どちらのネーミングが魅力的?
たとえば、友人と沖縄旅行に行こうと思ったとき。
・沖縄旅行
・沖縄『地グルメ』旅行
・沖縄『地グルメ』旅行
上と下、どちらが魅力的な旅に思えるでしょうか。
ちょっとした違いですが、沖縄『地グルメ』旅行は旅の目的も明確になり、より楽しそうなイメージが伝わってきます。
では、こちらはどうでしょうか。
定例でやっている会社の企画会議。
・企画会議
・【すごい】新企画を考えちゃおう会議
・【すごい】新企画を考えちゃおう会議
下のほうが、会議がおもしろそうで、すごい企画が出てきそうな雰囲気があります。
ネーミングはさまざまなシーンで活用できます。
たとえば、子どもの勉強の予定を立てるとき。勉強をもっと楽しんでもらいたければ、予定表には「算数」「漢字」と書くのではなく、「苦手な算数攻略大作戦」や「漢字を30個覚えてお菓子を食べようタイム」など予定表に書き込むスケジュールの名前を変えてみる。そんな工夫で、対象のとらえ方が変わってきます。
手帳にはネーミングした予定を書くと、その時間の価値が高まります。
「Aさんと打ち合わせ」ではなく「Aさんと未来の業界について語り合う会」とか、「Bさんと会食」ではなく「Bさんとおいしいものを食べて仲良くなる会」のような感じです。そんな予定が毎日入っていたら楽しくなりますよね。
また、より見える化するためのネーミングを「見える化ネーミング」と名づけています。拙著『バナナの魅力を100文字で伝えてください』で紹介する伝わる技術に名前をつけているのも、この効果を考えているからです。