危険な水準
イエメンの反政府武装組織フーシ派が「攻撃を実施した」との声明を出している。フーシ派はサウジアラビアに対してここ数年ドローン攻撃を頻繁に行っているが、UAEへのドローン攻撃はあまり実施してこなかった。
サウジアラビアは2015年から隣国イエメンへ軍事介入を始めたが、UAEもサウジアラビア主導の連合軍に参加し、フーシ派と戦っている。

地上での戦闘ではUAEが支援する勢力が中心となってフーシ派と対峙する構図となってきていることから、フーシ派はドローン攻撃の対象にUAEを加えたのかもしれない。
フーシ派の昨年のドローン攻撃の回数が前年に比べ2倍超となったため、サウジアラビアが「盾」としてきた米国製パトリオットミサイルの在庫が危険な水準にまで落ち込んでいる(1月10日付フィナンシャルタイムズ)。