ロンドンに住むイラストレーター クラーク志織さんの連載「イギリスのSDGs事情ってどうなのさ?」。イギリスの人たちがSDGsの理念を日々の暮らしにどう取り入れているのかを、パンチの効いた軽妙なタッチのイラストつきでレポート! 笑いと学びのつまったコミックエッセイです。今回は2021年を振り返りながら、クラークさんが自身のSDGsアクションから得た気づきをシェア。

余剰野菜の宅配サービスにエシカル銀行、そして「署名をどんどんするよ人間」

新しい年があけ、あっという間に1ヵ月。皆さま、いかがお過ごしですか? 新年1回目となる今回は、2021年を振り返りながら、改めて2022年をどのように過ごしていこうかを考えてみたいと思います!

ロックダウン中のどんよりムードから始まった2021年のイギリス。春にはワクチンが普及し感染者数も減り、一見すると「日常」が戻ってきたように思えました。しかし年末にオミクロン株の感染爆発で再び不穏な空気を蔓延させながら幕を閉じることに。2020年のパンデミック発生の衝撃とはちょっと違いますが、やはりコロナウイルスに振り回された1年でしたね。

数ヵ月に渡るロックダウンを経験したり、濃厚接触者になったり、家族が感染したり、なんだかほとんどSTAY HOMEしかしてない気がしちゃいます(悲しみ)。でもよくよく思い返すとそんな中でも自分なりにできることをやっていた気もします。

ということで、そんなこんなな1年を振り返りたいと思います!

2021年夏、ヨーロッパでは、大雨に見舞われ各地で今までにないレベルの酷い水害が発生。山火事も起きました。TVでニュースを観ていても、気候危機に関する話題がトップを占める事が増え、友人間でも頻繁に話題にあがるように。気候変動は「どこか遠い国で起こりうる困りごと」なんかではなく、もう今すでに自分にも降りかかってきているんだ、と改めて思い知ったと同時に、より一層環境負荷が少なく済むような暮らしを心がけるようになりました。

たとえば野菜やフルーツは、廃棄予定の余剰食材を毎週ボックスに詰めて届けてくれる「Oddbox」というサービスを通して購入するように。梱包されることなくそのままダンボールに入っているので、家庭のプラスチックゴミもぐっと減りました。

日用品もできる限りパッケージフリーになるよう近所の量り売り店で買い、お肉もほとんど食べるのをやめたし、乳製品はオートミルクやオートヨーグルトに切り替えました。

私のような人が増えているからか、嬉しい事にスーパーのラインナップもヴィーガン製品などが豊富になってきたし、プラスチック包装も減ってきているなと感じます。以前は高価に感じていた代替肉も、高まる需要に合わせてそこまで高価ではなくなってきました。

こうして消費者のニーズに合わせて市場が変化してきた事で、環境負荷の低い消費行為が無理なく、楽しくできるようになってきたように思います。友人とベジタリアンやヴィーガンの美味しいレシピを交換しあうことも新しい発見がたくさんあって楽しい!

あと、電力会社は数年前に自然電力の会社にパワーシフトしていたのですが、2021年は銀行口座もサステナブルな取り組みに投資を行うオランダのトリオドス銀行へ乗り換えました! 自分のお金を預けるということは、その銀行が投資する企業をサポートしているということ。ならば自分がより納得できる理念を掲げた銀行を利用したいと思っていたにも関わらず、なんだか手続き大変そうだなと、なかなか重い腰があがらずにいました。

そんなある日、利用していたイギリスの大手銀行が化石燃料の新規プロジェクトに多額の資金を提供していたというニュースを見て「あ、もう本当にサポートしたくない」となり、思い切ってシフトをしました。乗り換えたトリオドス銀行はエシカル銀行と呼ばれ、人、環境、文化を重視する企業にのみ融資をすることをモットーにしているそう。思い切って変えてみたらとっても清々しい気分! 日本でもソニー銀行や城南信用金庫など環境問題への意識が高い銀行がいくつかあるみたいです。気になります!