北朝鮮が放つ「極超音速ミサイル」…防衛省が“1月11日”の発射に注目する理由

通常の弾道ミサイルよりも…

新型ミサイルの脅威

北朝鮮は今年になってからミサイルを4回発射した。そのうちの2回はどうも「極超音速ミサイル」の試験発射だったと思われる。

1月5日:新型ミサイル(北朝鮮は「極超音速ミサイル」と主張)。速度は音速の6倍程度。11日:水平機動する新型ミサイル(「極超音速ミサイル」)。速度は音速の10倍。14日:短距離弾道ミサイル(鉄道車両から発射)。17日:戦術誘導短距離ミサイル2発(首都・平壌郊外の順安空港から発射)――。

防衛省がなかでも注目するのは11日の新型ミサイルだ。通常の弾道ミサイルよりも低い最高高度50kmで飛び「左方向への水平機動」が確認されたことから、飛行中に水平に向きを変えたというのだ。

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換言すれば、北朝鮮は迎撃が難しくなるような高度技術を開発したことで、核弾頭を搭載可能な新型兵器を掌中に収めた可能性が高いということである。

実は、昨年10月16日付の英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)電子版は中国が同8月に内陸部の砂漠地帯で、低周回軌道を使った核弾頭搭載可能な極超音速兵器の発射実験を行っていたと報じた。しかも目標から約24マイル(約39km)離れた地点に着弾したと。

 

この「兵器」は新型ミサイルのことである。迎撃が難しいのは、音速5~10倍・変則軌道で飛ぶうえに、速度を上げながら滑空飛行し、標的に着弾するからだ。年初の産経新聞(1月3日付朝刊)は次のように報じている。《標的に近接した地点に着弾していたと日米両政府が分析していることが2日、分かった。これまで標的から約40km離れた地点に着弾したとされていたが、中国の精密誘導技術の向上で脅威レベルが高まっていることになる》。

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