自然と身についたSNSとの距離感

米倉さんにとって支えになっているSNSだが、作中ではSNSでの攻撃や印象操作についても描かれている。付き合い方次第では心身を脅かすものに変わってしまうSNS。矢面に立たされてきた経験から米倉さんは程よい距離感を身につけているようだ。

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「今は、あまりにも簡単に写真や動画が撮れて、すぐにアップできてしまいますからね。上手く付き合っていかなきゃいけない世の中になったとはいっても、撮られる側からしたら気持ちのいいものではないですよ。ネガティブな切り取られ方をされて印象を操作されたり、よりによってこの写真!?っていうのもありますし。

私がSNSに左右されないのは必要以上に見ないから。自分で見にいかなくても、心無い声は届くものは届くので、あえて自分からはいかない。いわゆるエゴサーチは、ニュースサイトを少し見たりくらいで、しようと思ったら際限なくしてしまえるのでコメントを追ったりもしません。その時間があるなら違うことに有効に使いたいし、そもそも曲がったことをやっているとは思ってないので。キレイとかキレイじゃないと書かれたりもするけど、そこは個人の好き嫌いの問題なので気に留めないようにしています。自分のことを知らない人たちの意見が大事なこともあるけど、プライベートに関して心に入り込んでくるものは不必要ですから

撮影/生田祐介

表現者として邁進してきた人生に経営者としての道が加わり、米倉さんの人生は今もなお挑戦続きだ。

「この作品も平坦なドラマではないですし、Netflixさんや藤井組との出会いには苦しさはあったとしても、結果的には私の人生を豊かにしてくれました。挑戦するのが億劫になってくる年齢であることは自覚している。でも、会社名に掲げた『Desafio(デサフィオ)』は、スペイン語で『私は挑戦する』という意味。社名を思いついたときは、『いい言葉じゃん!』くらいだったけど、今はそう生きるように腹を括るしかないなって、名前をつけたことによって背中を押されています

Netflixシリーズ「新聞記者」
2019年6月に劇場公開され、大ヒットを記録した映画『新聞記者』を全6話のNetflixシリーズドラマとしてリブート。映画版と同じく、政府の公文書改ざん疑惑をめぐる深い闇に、強い信念を持った新聞記者が真相を追うストーリー。新聞記者・松田杏奈を米倉涼子、若手官僚を綾野剛、新聞配達をしながら大学に通う就活生を横浜流星が演じる。ドラマ版では政権側とメディア側だけでなく、市井の人々の視点も加えられ、より重層になった物語が展開される。
Netflixシリーズ「新聞記者」全世界独占配信中

米倉涼子(よねくら・りょうこ)
1975年8月1日生まれ。神奈川県出身。モデルとして活躍後、1999年に俳優デビュー。主演作にドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』、松本清張ドラマスペシャル『疑惑』、舞台『SHOWTIME』など。2022年11月には、ミュージカル『CHICAGO』の4度目のブロードウェイ公演、12月に凱旋公演(東京)を予定。Instagram:ryoko_yonekura_0801



撮影/生田祐介 ヘアメイク/佐藤郁江 スタイリスト/野村昌司 取材・文/長嶺葉月

ジャケット ¥137,500、プルオーバー ¥55,000、パンツ ¥75,900/全てPatou(IZA 電話0120-135-015) ネックレス ¥19,800/ DOUBLE STANDARD CLOTHING(株式会社フィルム 電話03-5413-4141) ピアス ¥16,500、リング ¥15,400/ともにCrestare(https://crestarestores.com