まだまだ旅をしたい。新たな行き先は“宇宙”です

石川さんは旅の中で、地球温暖化の現状も目の当たりにしてきた。でも、だからといって環境問題の専門家ではない自分が、ただ現状を憂いても仕方がないという。自分にできることを小さいことでもしながら写真を撮り、それを分かち合うことで少しでも変化に繋がっていけばいい、と続ける。

「どこか遠い国で起きていることは、そこに知り合いでもいない限りどうしても他人事になってしまうもの。でも、旅をしてその風景の中に身を置くことで、自分事になっていく。スマホで調べたらなんでも出てくるからそれで知っているつもりになって、出てきた文字を3行くらい追って分かったつもりになってしまうと、それより先に進まなくなってしまう。調べて出てきた情報は、自分が体験するのとは全く違うということを、ぼくは身をもって実感してきました。今も旅を続ける理由は、そこかもしれない」

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ただ、今は、海外はもとより国内にも旅に出づらい時期だ。

「単純に旅に出ればいいわけでもないでしょう。日常の中にも未知の風景は無限にある。知らないことややったことがないことを避けるのではなく、変化に身を投じてみる。本でも写真でもなんでもいいので、アンテナを伸ばして、さまざまな手がかりをつかみ、考える。そうすると世界が開けてくる。いま地球で起きていることがより自分と繋がった事象としてとらえられるようになって、環境問題に対しても新しい考えが出てくるんじゃないでしょうか」

そんな石川さんが次に行こうとしている旅先は、ヒマラヤのダウラギリやカンチェンジュンガという8,000m級の山。コロナ禍の状況によっては分からないが、実現すればベースキャンプでの生活が2ヵ月ほど続くのだそう。

写真/目黒智子

「8,000mの山の上の方なんて、めちゃめちゃ美しいですよ。美しすぎるほど美しい。でも、そういうことを言葉で語ろうとすると、陳腐になっちゃう。言葉にできない揺さぶられる気持ちみたいなものが、ぼくには大切なんです」

それからね……と、新たな夢も語ってくれた。

「次は宇宙に行きたいんです。いつか火星に行って標高30,000mというオリンポス山を見てみたい。昨年12月からJAXAの宇宙飛行士募集が始まったんですが、今回から理系大学院の卒業資格や年齢制限が撤廃されたので、申し込んでみたいですね。結構本気なんですよ」

今まで数々のハードな旅をこなしてきた石川さんだから、壮大に思える夢もきっと叶えていくのではないだろうか。その夢の実現はまだ先のことになるけれど、もし叶ったら、今度はどんな新しい体験を分かち合ってくれるのだろう。すでにワクワクしている石川さんと一緒に、彼が火星で撮った写真を見ることを私たちも夢見よう。

撮影/目黒智子

石川直樹さんも出演されるYouTubeライブを開催します!
1月24日(月)19時〜生配信!
「5分でできるSDGs 〜みんなで考える"再エネ”と私と地球〜」

SDGsに関心があっても、脱炭素社会、カーボンニュートラル、CO2排出削減……と聞くと途端に難しく感じてしまったり、地球温暖化も気になるけれど、環境に良いことって生活の負担や我慢が増えそう……なんて考えている人、多いのではないでしょうか。一方で、コロナ禍による生活の変化がきっかけで、地方移住を決めたり、2拠点生活を検討し始めているという声も耳にします。「自然を大切にしたい」という想いはきっと誰の心の中にもあるはずです。なのになぜその想いが温暖化対策へつながらないのでしょうか。再生可能エネルギーへの切り替えが広がらないのはなぜでしょうか、再エネの利用って、本当に我慢とセットなのでしょうか?

そんな疑問に向き合うべく、FRaUでは環境省とのコラボレーションで、地球温暖化とその有効な手段である再生可能エネルギーについて、ゲストと一緒にみんなで考えるYouTubeライブを企画! ゲストはこのインタビューにも登場してくださった写真家の石川直樹さんに加え、FRaU webの連載でお馴染みのバービーさん、Z世代のモデル長谷川ミラさんと、国立環境研究所の江守正多さんの4名をお迎えしてクロストークを行います。

ライブ中は視聴者からのコメントや質問・疑問を受け付けます。このライブ動画は、アーカイブに残りません。ぜひ生配信中にリアルタイムでご参加ください!

視聴方法など詳しい情報はこちらをご覧ください。

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