マンガ/伊藤理佐 文/FRaUweb

「モノを探すのに疲れて断捨離」の人も…

断捨離を決意するキッカケのひとつは、「モノがなくなってその度に探すこと」だという。
例えば「片付けが昔から苦手」というイラストレータのなとみみわさんが描いたエッセイ漫画『コミックエッセイ 1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた! 私の断捨離』の1話では、様々な理由から愛犬とのふたり暮らしになった著者が新居に引っ越し、お気に入りの家具に囲まれてすっきりとした生活を目指す! というところから話が始まっている。

しかし、忙しさにかまけていつの間にかモノが積み上がり、「お財布どこだっけ」「消しゴムどこだっけ」と探す日々……。
と、その断捨離についてはなとみさんのエピソードをお伝えした記事も是非ご覧いただきたいが、断捨離が特に不要でも、「家の中でモノを探す」ことはとても多いのではないだろうか。

モノがあふれていると必要なモノは見つからない…Photo by iStock

あれ、携帯どこやったっけ?
カギがない、カギが!
お財布どこやった?
さっきまであったティッシュどこ~

等々……

そんなとき、みなさんはどうやってモノを見つけ出しているだろうか。

家族の中にいる名探偵のすごさを描いているのが、伊藤理佐さんのマンガ『渡る世間はオヤジばかり』第3話の「母は天才」である。

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複数のマンガ作品がひとつのドラマに!?

『渡る世間はオヤジばかり』とは、講談社漫画賞や手塚治虫短編賞など多くの賞を受賞している名手・伊藤理佐さんによるオムニバスショートコメディ漫画。伊藤理佐さんのマンガは、『おいピータン!!』も含め、ぶははと笑いながらも、普段なんとなく思っているモヤモヤをズバッと言い当てたり、日々のあるある満載で、時に自分のことを言い当てられたかのようにドキッとしたりする。

その伊藤さんのいくつかのマンガを原作とした令和のホームドラマ『おいハンサム!!』(フジテレビ/東海テレビ 土曜日夜11時40分~)が現在放送中だ。中心となる家族は吉田鋼太郎さんとMEGUMIさんが演じる父母と、木南晴夏さん、佐久間由衣さん、武田怜奈さん演じる三姉妹。ドラマにはこのふたつをはじめとした伊藤さんの複数のマンガの要素を織り込んでオリジナルで脚本が書かれている。例えば第2話では、佐久間由衣さん演じる次女の里香が夫と暮らす家から飛び出して実家に戻ってくるシーンがあるが、それは記事でも紹介した『渡る世間はオヤジばかり』2話「姉の里帰り」のエピソード。お母さんが冷蔵庫を開けるシーンでは『おいピータン!!』に出てくる「卵エピソード」が組み込まれているといった具合。マンガのファンからしたら小ネタを見つけるだけでも面白いことだろう。

話がちょっとそれてしまった。今回のテーマの「探し物」に戻ろう。マンガで紹介されている「探し物の名探偵」は、タイトルにあるように母親だ。

例えば、
「あれ~、テレビのリモコンがない」と娘が探していると、
「レンジの上だわね!」と母が答え、すぐに見つかる。

(c)伊藤理佐/講談社『渡る世間はオヤジばかり』

「じゃあぼくのポケットマシーンは?」
「お、おととい電話の横においといたこんくらいのメモ……」
「私の携帯の底のフタ」(ガラケーなのです)

母は次々と言い当てる。
ひえええ……超能力者か?