恐怖の大王は去った-オミクロン株という風邪で大騒ぎする必要はない

パンデミックからエンデミックへ
大原 浩 プロフィール

何のためにワクチンを接種するのか?

現状は、「PCR真理教」が「ワクチン真理教」に変わっただけとも思える。ワクチンが明確に感染拡大を抑えることができるという、科学的な証拠はまだない。その効果はせいぜいインフルエンザワクチン並みと思われる。

これについては、朝香豊氏の「オミクロンはワクチン4回接種でも感染防げず! 普通に経済を回すべき!」記事を参照いただきたい。

また、ワクチンの安全性については、九州大学教授 馬場園明氏の「新型コロナワクチン、接種と死亡の因果関係」の記事が参考になる。

厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会の資料によれば、政府が把握している新型コロナワクチン接種後の死亡例は1255件(2021年10月3日時点)だ。このうち1248件については、「情報不足等によりワクチンと死亡の因果関係が評価できない」という。

だが、「死亡の因果関係が評価できない」という言葉が意味するところはワクチン接種による死亡が少ないということではない。ただ「わからない」だけである。

そもそも、国内のコロナによるとされる死者数1万8446人(1月18日現在)のうち、本当にコロナが原因と「特定」できているものはどの程度あるのであろうか。

PCR検査の精度そのものの問題はすでに述べた通りだ。しかし、たとえ真に陽性であったとしても、それが原因で亡くなったと「特定」するのはかなり難しい。

コロナでの死亡とされるのは高齢者に集中しているが、例えば95歳の方が多数の基礎疾患を抱えているケースを考えてみよう。PCR検査で陽性になった後亡くなった場合の死因が新型肺炎ウイルスであると「特定」するのは困難だ。

しかも、ワクチン接種後の死者の統計は「直後」のものである。1年、5年、10年、20年先にどのような副作用や後遺症が出るのかはまだわからない。

 

一般的に医薬品の開発は、候補物質の探索から始まって、動物実験、臨床試験などの複雑なステージを経て、「完成」するまでに10年はかかるのが普通だ。効能はもちろんだが、「安全性」の評価には「時間」が必要なのである。しかも、ワクチンは「病気の治療」ではなく、「病気ではない健康な人に接種」するのだ。

だから、1年余りで完成したワクチンが「安全」だというのはおかしい。もしそれが可能なら、10年もかかる新薬開発期間を1年程度に圧縮して、薬価を劇的に下げることができるはずだ。

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