同じ立場の同僚からの助言

一人で家族を養うことにプレッシャーを感じ、転職を考える和樹ですが、このエピソードをインスタグラムに投稿した際には、彼を応援する声と批判的な意見で真っ二つに分かれました。

結婚する際に妊娠、出産などで働けなくなる可能性は想像できるのだから心の準備はしておくべきだったという意見。一方想像するのと実際その状況に置かれることは違う、家族のために真剣に考えている様子は評価すべきという意見。どちらもわかるなぁというものばかりでした。

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これまでも妻のために頑張ってきた和樹でしたが、転職を相談した実父からも「産まれてくる子供のためにも、雪穂のためにも、いまの会社でお前が頑張れ」と檄を入れられます。この実父の言葉にも、「昭和の遺産」「こういう年配の人の“頑張ることに価値がある”という考え方はもう古い」「会社の規模を重視して、本人の意思を尊重しないのはどうなの」という否定的なコメントが集まりました。

今後も働き続けるのであれば周りからの評価は重要ということもあり、飲み会に参加すべきか迷う和樹ですが、その様子を見て同僚の温田さんが引き留めます。温田さんの奥さんは専業主婦。息子さんもまだ小さい。同じような状況の和樹をなにかと気にかけてくれているのです。

和樹は温田さんに「家族を一人で養うのは怖くないですか? 自分が終われば家族も終わるんだって思ったら怖くて」と、漠然とした不安を吐露します。

この和樹のプレッシャーに関しては「基本に旦那さんが養うわけだし、なぜプレッシャーを感じるのか」「結婚したなら男として家族を養うことくらい覚悟しておいてほしい」など、“男として”“夫として”家族を養うのは当然なのだから、なぜ今更? という疑問の声も少なからずみられ、まだまだ「一家の大黒柱は旦那さん」という意識が多くの人の中に潜在的にあるように感じました。なかなか男女平等になるのは難しいですね……。

同僚の温田さんは和樹にどのようなアドバイスをするのでしょうか。後編【どこで働いても“雇われの身”…家族のために「プライドを捨てる」と決めた同僚】に続きます。