2022.01.22

臨床心理士の私が、子どもに「自分が失敗したこと」を積極的に伝えるワケ

自己肯定感の高い子を育てる4C+F

自分の子どもを、自己肯定感の高い子どもに育てるためには、4C+F(=褒める、叱る、慰める、励ます、許す)のアプローチのポイントを押さえることが重要です。【前編】「子供を「天才!」と褒め続ける子育てにはリスクがあるかも…その「意外な理由」」では、「褒め方」「叱り方」のポイントをお伝えしました。以下では、「慰め方」「励まし方」「許し方」のポイントをみていきます。

 

感情に寄り添う

慰める(Console):どんな自分でも肯定できる子に育てる慰め方

子どもの時の傷つき体験は大人になっても覚えているものです。カウンセリングをしていると、失敗や挫折を経験するたびに、「だからやめておきなさいって言ったじゃない!」や「サボっていたからでしょ!」などと、親からダメ出しをされたり反省を促されたりした経験を苦々しく覚えている人に多く出会います。まず、私たち大人が肝に銘じておかなければいけないのは、慰めながら反省を促すやり方は子どもを傷つけるということです。

〔PHOTO〕iStock
 

子どもを慰める時のポイントは感情に寄り添うことです。ついつい具体的な改善策について話し合ったり、励まし続けたりしてしまいがちですが、まずは、子どもの感情に寄り添ってみましょう。子ども自身もどんな感情で苦しんでいるかがわからなくなっていることもありますし、感情に飲み込まれていることもあります。そんな時は、「悲しいよね」「悔しいよね」「イライラするよね」「恥ずかしいよね」などと、具体的な感情を伝えながら(感情に名前をつけながら)共感しましょう。

感情に名前をつけることで、子どもは自分の感情がどんな感情なのかを知るとともに、それらの感情と距離をとりやすくなります。なにより、自分の感情に共感されることは、「どんな感情も感じていいんだ」という大切な学びにつながります。このような学びがないと、「こんな感情を感じてはいけない」などと過度に感情を抑え込んでしまったり、「誰も自分を理解してくれない」といったように孤独感を感じてしまったりして、自己肯定感を低めてしまう原因になります。

関連記事