「極超音速ミサイル」時代に備え、日本の防衛に“抜本的な見直し”が必要なワケ

「守る術がない」が前提だ

「極超音速ミサイル」の開発競争

北朝鮮のミサイル発射が続いている。1月5日、11日、14日、17日に弾道ミサイルを発射。日本政府は「安保理決議に違反」と、抗議を繰り返すものの、まったく異なる価値基準で運営されている国に、何を言っても始まらない。ミサイル防衛システムを拡充するしかないのだが、5日と11日に発射されたのは極超音速ミサイルとされ、守る術がない。

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また、中国は、この5年間で数百回の極超音速ミサイルの実験を繰り返し、昨年8月には核弾頭搭載可能な極超音速ミサイルを発射、地球周回軌道を一周してから目標に向かって飛行したという。

米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、旧ソ連が1957年に世界初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げた時と「同じような衝撃を受けた」と、語った。この極超音速ミサイルは、中国本土から発射、南極を低周回軌道で回って米本土を核攻撃することが可能。しかも、当初は標的から40キロ以上離れた地点に着弾、「精度が劣る」とされたが、実はピンポイントの着弾だったことが明らかになった。

北朝鮮の極超音速ミサイルは中国製ほどではないが、速度も精度も上げている。発射は、昨年9月にも行なわれ、飛行速度が音速の3倍だったという。だが、5日に発射されたものは音速の5倍以上。北朝鮮の中央通信ニュースは、「700キロ先の標的に、誤差なく命中。ミサイルの多段階滑空跳躍飛行と弾頭部の安定的なコントロールを確認した」という。韓国軍は、「極超音速ではなく、通常の弾道ミサイル」と見なしているものの、11日の発射分は音速の10倍程度に達したとされ、着実に性能を向上させている。

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