2022.01.25
# 教育

「他の保護者がラクするのは許せない」…PTA「ポイント制」が消えない根本原因

「やらない人がいるのはズルい」

強制参加と思われがちなPTA、実は入退会自由であることをご存じだろうか? 他にもPTAには「闇」と呼べる一面がいくつも存在している。

長年、PTAなどの保護者組織について取材・執筆を続けているノンフィクションライター兼編集者の大塚玲子さんが、この度新刊『さよなら、理不尽PTA! ~強制をやめる PTA改革の手引き』(辰巳出版)を上梓。PTAに関わる様々な立場の保護者への取材を通じ、PTAを改革する方法を提案する1冊だ。

【前編】『「PTAの“ポイント制”をやめる」提案した役員が、他の保護者から反発された理由』に引き続き、大塚さんが「PTAの闇」を感じたケースを紹介してくれた。

 

「そもそもの目的」を見失っている

次に紹介するのは、兵庫県の某公立小学校のPTA会長、Eさん(40代女性)の話です。このPTAでは、「ポイントが一定数に達していない人はみんな、本部役員選出のクジを引く」というルールがありました。そのためEさんも、入学した最初の年からクジ引きを経験し、「この仕組みはおかしい、なんとかならないかな」と感じていたそう。

当初、Eさんは毎年春に行われるPTA総会に出席して、「クジ引きになるくらい役員が敬遠されるなら、役員さんの仕事を減らしてはどうか」と提案していました。すると、いっしょに「変えよう」と言ってくれる仲間が現れ、2019年度から共に役員をやることに。Eさんはこのとき、PTA会長になったのでした。

しかし、Eさんも前編のTさんと同様、「ポイント制そのものをなくすのは難しい」と感じたといいます。

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