2022.01.25
# 教育

「PTAの“ポイント制”をやめる」提案した役員が、他の保護者から反発された理由

「私のポイントが無効になるなんて!」
大塚 玲子 プロフィール

「その方たちには、『いまの仕組みだと、できない人ややりたくない人も委員になってしまうのでドタキャンが多く、いっしょに委員や役員をやる人にシワ寄せがいってしまうから』と説明して、納得してもらいました。『できない人もいる』ということを言うよりも、『今やっている人に迷惑がかかる』と言ったほうが、納得してもらいやすかったので(苦笑)」

 

なお、説明会にはほかにも20人くらいの保護者が訪れましたが、これは「本当に誰でも辞退できるようになるのか?」ということを確かめに来た人たちだったということです。このとき、「ポイント制に困っている方は、やはりこんなに多かったんだなと実感した」と、Tさんは振り返ります。

「『PTAって何なんだろうな?』ということも、すごく感じました。活動したいか、したくないかじゃなくて、『ポイントをとらなきゃ』ということが先に立つ人がほとんどなんだな、と思って。みんな、誰のためにPTAをやっているの? といったら、『ポイントのため』だったんですよね」

翌2019年度、TさんのPTAでは、誰でも理由を問わず、役を辞退できるようになりました。心配されていたように、仕事がまわらなくて困ることはなかったそう。昨年度と今年度はコロナで今まで通りの委員決めをしておらず、「今後どうなるかは、わからない」ものの、Tさんは「いつかポイント制がなくなるといい」と願っています。

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各家庭の事情を考慮していない、理不尽なPTAのポイント制。それでもなかなか廃止に踏み切れない背景には、「他の保護者が自分よりもラクするのは許せない」というネガティブな感情があるのではないだろうか。【後編】『「他の保護者がラクするのは許せない」…PTA「ポイント制」が消えない根本原因』では、別のPTAでのポイント制の事例を検討していく。

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