「毒義母」に妻子を奪われた…バツイチ男性が見逃した「危険な結婚」のフラグ

「見て見ぬフリ」をしてはいけない

離婚を「失敗」「恥」とする日本の風潮

離婚した中年男性の中には、「結婚に“失敗”した自分は、“男として”家庭ひとつ築きあげることができなかったダメ男である」と思い込み、自己評価を落とす人がいる。いわゆる“有害な男らしさ”のひとつだ。

また、自己評価を落とさないまでも、「離婚してしまった自分は、世間からの評価が落ちているに違いない」と考える人は多い。実際、離婚を「失敗」「恥」の代名詞と捉える風潮は日本社会にまだまだ根強く、特に地方では「自分の子供が離婚しただなんて、近所や親戚に言えない。世間体が悪い」と言って憚らない年配世代が一定数いる。筆者が北関東の某県で聞いたあるケースでは、30代の娘が東京で離婚したことを、親戚どころか同じ市内で一人暮らしする彼女の祖母(80代)にまで秘密にしている父親(60代)がいた。

すなわち、いくら自分で離婚を後ろめたいとは思っていなくても、「周囲の評価はそうではない」という逃れられない現実が、現在の日本にはある。そしてその現実は、離婚後の再スタート時に重大な判断ミスを招くことにもなるのだ。

 

「40前のバツイチが、贅沢は言っていられない」

筆者がルポ『ぼくたちの離婚』(コミックス版も発売中)で取材した谷口和成さん(仮名)は前妻との離婚後、すぐに再婚を決意したが、とにかく「急いで」いた。結婚相談所を介して出会った女性・葉月さん(仮名)と、交際たった3か月で結婚を決めたのだ。

谷口さんの前妻との離婚のエピソードを綴った記事「妻に浮気されたのに、離婚で1600万円の赤字…男性の一番の後悔とは」はコチラ

しかも当時の谷口さんは海外駐在中だったので、葉月さんとは3度しか会っていない。そこまで再婚を急いだのは、「子供が欲しかったが、離婚時点で39歳になっていたので、早くしなければと思った」からだという。

ただ、葉月さんには気になる点がいくつもあった。初対面から明らかに「病み」のオーラを出しており、交際が始まってからも「友達なんて信用できないし、いない」「呼ぶ人がいないから結婚式はしたくない」「きょうだいに会わせたくない」などと口にしていたのだ。

『ぼくたちの離婚』2巻より

しかし、谷口さんは目をつぶった。理由は、「自分は40前のバツイチであり、贅沢なんて言っていられない立場だから」。葉月さんは当時28歳で初婚。そんな若い女性が自分なんかと結婚してくれるだけでもありがたい、と思っていたのだ。

結論から言えば、谷口さんは完全に判断を誤った。実は、葉月さんは幼少期からずっと「毒親」の精神的支配下にあったことが後に判明し、そのことが彼女に「実子誘拐」まで決意させてしまったのである。ことの顛末は漫画で確認してほしい。

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