2022.01.21

“金曜にカレーを食べる”はウソだった…太平洋戦争中に兵士が食べていた「艦隊グルメ」

藤田 昌雄

─お酒などの嗜好品についてはどうだったんですか?

藤田:戦前の日本海軍では、お酒を飲めたみたいです。手本としたイギリス海軍の伝統に則って、士官以外の兵員にも寝酒が支給されることもありました。衛生酒と呼ばれていますが、実際配給されていたのは日本酒や焼酎でした。

しかし戦後、自衛隊が発足した際には、アメリカ海軍の伝統を引き継いだために、艦内の飲酒は原則禁止になってしまいました。米海軍兵からは冗談で、悪習を引き継いだなと言われることもあるとかないとか(笑)。

 

海軍=カレーは幻想?

─作中にも登場しましたが、海軍といえばカレーが有名ですよね。

藤田:これはよく勘違いされているのですが、海軍と言えば「肉じゃが」と「海軍カレー」というイメージは戦後に作られたものなんです。カレー自体はレシピに載っていますが、金曜日に食べる習慣ではなかったようです。昔、旧海軍の方にお伺いしたんですが、笑いながら「海軍にもカレンダーあるんだから、カレーなんか食べなくても曜日わかるよ」って軽く怒られましたね(笑)。

当時のカレーの食べ方を再現。意外に食べやすい?

─毎週金曜日に食べていたわけではないんですね!

藤田:そうなんです。また、兵食に出ていたカレーは、現代のようにカレーとご飯を一緒に盛り付けていたわけではなく、汁茶碗にカレーのルー、ご飯は別の椀に盛っていたようです。お箸でご飯を掴んで、ルーに浸して食べたみたいです。

ちなみにこのカレーを食べるとき、ごはんの盛られたお椀にルーをかけて食べてしまうと、洗い物が大変になってしまうため、めちゃくちゃ怒られたらしいですよ。

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