2022.01.30
# 動物

コツメカワウソの幼獣を緊急保護…動物園が「密輸動物」を受け入れる理由

「種の保存」を願う園長の想い

珍しい動物をペットとして飼う人は世界的に見ても多い。日本でも野生動物を一般(家庭やアニマルカフェ)で飼う例は増えている。

一方では、生きた野生動物の密輸摘発があとを絶たない。税関の公式YouTube『税関チャンネル』では、『カワウソかわいそう』のタイトルで密輸入の摘発事件の動画を公開している。

 

動画では、開いたスーツケースの中に不自然な段ボールの箱がある。そして映像は、その小さな箱の中身をクローズアップ。するとそこには、折り重なった2頭のコツメカワウソの姿が…。次に、少し成長したコツメカワウソが「キュッキュッキュッ」と鳴きながら動き回っており、このようなメッセージが映し出される。

「かわいいからと言って、僕たちを絶滅させないで」

ペットブームが引き起こす絶滅

コツメカワウソは東南アジアや中国南部の河川などの水辺で暮らしている。生息環境の悪化や、毛皮の乱獲などで個体数が減少していた。そこにペット取引による密猟がトリガーとなり、その数の減少に拍車をかけた。

コツメカワウソは絶滅が危ぶまれる種として、2019年11月26日からワシントン条約の付属書1に改正され、国際商取引が禁止された。同じく国内法も改正され、日本でも売買や譲渡などが原則できなくなった。

コツメカワウソの家族は夫婦共に育児をする素敵な家族
 

ペット目的で密輸されるコツメカワウソは、飼いならすことを目的としている。そのため、生後間もなく親元から離された幼獣が多くみられる。

さらに、密輸入は輸出元の特定が困難なケースがほとんどだ。元いた国に返すことができない場合は、日本国内での保護になる。このような野生動物を引き受けているのが、種の保存に取り組む動物園や水族館なのだ。

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