2022.01.19
# 東証 # ドル

これからの日本を、「アメリカ並みの高インフレ」が襲うかもしれない理由

決して油断はできない…

パンデミック3年目に入り、世界経済への影響に変化が見られてきた。とりわけ、顕著なのは物価の動きであり、米国では高インフレが起こりつつある。しかし、それに対して日本では、それほどの物価上昇はまだ見られていない。

そこでこの記事では、米国ではなぜ高インフレが起こっているのか、なぜ日米で「インフレ率格差」が生じているのか、今後日本でも高インフレが起こるのか――これらのことについて考えてみたい。

なお、日米のインフレ率格差は、実はパンデミック前から顕著に見られる現象だった。なぜそうなのか、そのことが何を意味するのかは、このたび講談社選書メチエより上梓した『物価とは何か』で詳細に議論しているので、そちらもあわせてご覧いただきたい。

 

日米「インフレ格差」はどれほどのものか

物価を測る手段としては、「生活者が購入する商品の価格」の指標である消費者物価指数(CPI)がもっともよく用いられる。

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では米国のCPIはどうなっているかというと、前年比7%ときわめて高い水準で上昇しはじめている。パンデミック1年目の2020年、米国のCPIは大きく低下していた。それが、2年を経たいま、上昇へと急反転したのである。

それに対して日本は、2021年11月のCPIは+0.6%で、パンデミック前の2019年とほぼ同水準にとどまっている。パンデミックの発生とともにさらに低い水準になっていたのがここまで持ちなおしてきたのだが、米国の7%に比べれば圧倒的な差であると言えるだろう。

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