アリババ解体、国有化の布石か…!突然の「微博」取締役交代劇から読み取れること

株価はピーク時の42%まで下落中

単なる取締役交代ではない

新年早々、中国のIT5強「BATHB」(バイドゥ、アリババ、テンセント、ファーウェイ、バイトダンス)の一角、アリババ(阿里巴巴)に「異変」が起こっている。

先週1月10日の夜、中国版ツイッターの「微博」(Weibo)が、自社の公式ページで、次のようなメッセージを発信したのだ。

Gettyimages

〈 本公告は、微博股份有限公司(「本公司」)に関する、「香港聯合取引所有限公司証券上場規則」(「上場規則」)第13.09及び13.10B条及び香港法例第571章「証券及び先物条例」第XIVA部項目の内部情報条文「定義見『上市規則』」発刊に基づくものである。

本公司は、張勇氏が本公司の董事会(取締役会)を辞任することを宣布する。そのことは2022年1月10日から効力を発する。董事会はこの機会を借りて、張氏が本公司の董事(取締役)の任期内に、本公司において貢献し、提供してくれた服務に対して、感謝を示したい。

その他、本公司は、董本洪氏がすでに本公司の董事として委任を受けたことを、喜ばしく宣布する。そのことは、1月10日から効力を発する。本公司の董事は、張氏が務めていた職位の実績や相関する資質、経験を、董氏が備えていると確定した。かつ董氏に本公司の董事の担当を委任することは、本公司に最適の利益を与えるのに合致したものである。

董氏は現在、アリババグループの首席市場官(CMO、マーケティング部門最高責任者)を務めている。董氏は2016年1月にアリババグループに入った。アリババ集団に入る前は、VML中国の首席執行官(CEO、最高経営責任者)や、ペプシコーラの大中華地域市場副総裁を務めていた。董氏は台湾大学電機システム学士及びミシガン大学アンナボー分校工業システム学修士の学位を有している。

附表1は、本公司が2022年1月10日に公布した張氏の離任、及び董氏の委任を、アメリカ証券取引委員会に示す格式6-Kの全文である。

董事会の命を承けた微信股份有限公司董事会主席 〉

 

以上である。要するに、アリババグループの張勇(ダニエル・チャン)CEOが、関連会社の微博(Weibo)の取締役から離れ、代わりに董本洪(Dong Benhong)アリババグループCMOが取締役に就くということだ。

一見すると、どこの会社でもある取締役の交代に見えるが、中国の経済界は、そんな単純には見ていない。今年、アリババは中国政府からさらに叩かれるのではないか、アリババのニューヨーク証券取引所からの撤退、果てはアリババ解体、国有化の布石ではないか――そんな疑心暗鬼や勝手な憶測などが飛び交っているのだ。

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