「かかっても仕方ない」と投げやりになる前に

日本でも感染拡大が続いているコロナ変異ウイルスのオミクロン。1月22日現在、1日の感染者数が過去最大の5万4581人にまで増加した。アメリカでは1月10日に約137万人の感染が報道された。この感染者数は報告されている数であって、報告されていない自宅での抗原検査などを含めるともっと多いことが推測される。

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「アメリカでは、『今の状況が続けば、国民全員が感染する可能性がある』と口にする専門家も出てきています。がんばって感染予防をしても繰り返す感染拡大。『もういい加減にして!』という気持ちは理解できます。経済活動を止めてしまうことにうんざりしている人もいるでしょう。私もそのひとりです。

だからこそ、社会を止めないために、また医療を止めないために、今できることはやっていきたい。ただ、今回のオミクロンは大人だけでなく、子ども世代にも感染しやすい。子どもが感染すると家族内感染は増え、社会機能にも影響が及びます。

子どもにも感染しやすいことから、検査をする子どもも増えている。写真はイメージです。photo/iStock

そういった問題を軽減するためには個々の自衛=マスク、手洗い、三密を避けるという基本的な感染予防を今まで以上に意識することが大切になります。感染しやすさから『風邪みたいなんだから感染しても仕方ない』とガードを甘くしては、結局感染者数が増えて、経済にも影響が出てしまいます。

社会を動かしながら感染予防するためには、今一度、基本的な感染対策の見直しと、打てる人は1回目、2回目、3回目のワクチン接種が欠かせないと思うのです」

というのは、科学的データに基づいた新型コロナウイルスの情報配信をしている『こびナビ』メンバーで、ハーバード大学医学部アシスタントプロフェッサーで小児精神科医の内田舞医師だ。

日本も急激に感染が拡大しているオミクロン。といってもアメリカのような危機的状態にはなっていない。アメリカの予防対策の問題を現地で見ていたからこそ実感した「予防対策の意義」を内田医師が緊急寄稿してくれた。

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※内田医師の寄稿は以下より。