2022.01.17
# 中国

中国で地方政府が事実上の「財政破綻」、これから中国で起きる「大変なシナリオ」

地方政府が財政破綻

最近、中国黒竜江省の鶴崗市が事実上の財政破綻に陥った。

これまでにも、中国の地方政府の財政状況を懸念する声はあったのだが、それが次第に現実味を帯びてきたということだ。

破綻の背景には、不動産市況の悪化とコロナ感染再拡大による景気減速によって、土地の売却収入や税収が減り財政運営の厳しさが増したことがある。

中国全体の経済成長を支えてきた地方財政悪化は、中国経済がこれまでのような高成長を達成することが難しくなっている現実を示すものといえる。

〔PHOTO〕iStock
 

中国経済は、高度成長の曲がり角に差し掛かっている。

今後の展開として、短期間で不動産市況の悪化と感染再拡大が収束する展開を想定することが難しい。

また、共産党政権が強化している“ゼロ・コロナ対策”が失敗し中国経済に追加的な下押し圧力が加わることも否定はできない。

地方債の発行を増やして景気支援策のための資金調達を急ぐ地方政府は増えるだろう。

懸念されるのは、地方債に“暗黙の政府保証”があると認識する中国国内の投資家が多いと考えられることだ。

中国の地方債価格は財政悪化などのリスクを十分に織り込んでいない可能性がある。

今後、米国の利上げなどによって世界的に金利が上昇すれば、地方政府の財政悪化懸念は急速に高まり、中国から海外に流出する資金が増える恐れがある。

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