コロナの飲み薬「モルヌピラビル」は、本当に「救世主」なのか? 最新の研究が示すこと

村上 和巳 プロフィール

死亡リスクは約90%減少

試験開始から29日目までの参加患者の入院・死亡発生率は、ラゲブリオを服用したグループ(716人、以下ラゲブリオ・グループ)が6.8%、プラセボを服用したグループ(717人、以下プラセボ・グループ)が9.7%で、ラゲブリオ・グループでは入院・死亡リスクが30%減少していた。

死亡に限ると、ラゲブリオ・グループではリスクが89%減少していたという。

臨床試験参加者の半数超では、感染していたウイルス株の種類も調べられ、うち6割弱がデルタ株、2割強がミュー株、1割強がガンマ株だった。

 

また、これとは別に試験管内での実験で従来型の武漢株、変異株のアルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株はほぼ同じレベルでウイルスの増殖抑制効果が確認されている。

また、現在世界的に流行しているオミクロン株での効果は、ベルギーのレガ医学研究所が公表している専門家の審査を受ける前の論文(査読前論文)によると、試験管内で実験では従来株やアルファ株と同レベルの効果と報告されている。

続く【中編】「新型コロナの飲み薬「モルヌピラビル」、副作用は大丈夫なのか? 最新研究を徹底解説する」では、この薬の副作用などについて詳しく解説する。

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