新型コロナの飲み薬「モルヌピラビル」が、「救世主」とは言い切れない理由

誰に、どんなふうに使われるのか
村上 和巳 プロフィール

4種類の薬はどう使い分ける?

ラゲブリオを含めたこれら4種類の薬剤はどのように使い分けられるのだろうか?

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ここでカギを握るのがラゲブリオの臨床試験で明らかになった「試験開始から29日目までの入院・死亡のリスクが30%減少」という効果に対する評価だ。

実はロナプリーブ、ゼビュディ、パクスロビドでもほぼ同様の入院・死亡リスクの評価(パクスロビドは試験開始から28日目まで)を行っている。

プラセボと比較した入院・死亡リスクの減少率は、ロナプリーブが70.4%、ゼビュディが79%、パクスロビドが89%と報告されている。数字だけを見れば、ラゲブリオは最も効果が低いように見える。

ただ、それぞれの臨床試験は、行われた時期や規模など背景が異なるため、単純比較はできない。

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