2022.01.17
# マーケット

IMFの警告…2022年、狙われる新興国「BEAST」とはいったい何か?

米利上げで「より不透明」になる新興国
唐鎌 大輔 プロフィール

ちなみに図表1にも示したように、政府部門の債務増加に関していえば、日本は全世界的に見ても非常に大きい(GDP比で+24%ポイント)ことがわかる。

「政府部門の負担の割に成長していない」という意味で、日本は新興国と似たような課題を抱えている。今回の本題からは逸れるが、足許の円独歩安の背景にはこうした実情があると筆者は考えている。

円安の背景 photo/iStock
 

ブラジル、ロシア、南アフリカ「利上げ」の影響

話を新興国に戻す。

FRBの利上げはまだ始まっておらず、多くの国にとってドル調達コストはまだ低位安定している。しかし、インフレ率や自国通貨安に伴って外貨調達に支障が出ることを恐れ、ブラジルやロシア、南アフリカのように早くも利上げに踏み切る国は現れている。

あくまで自己防衛的な利上げだが、それ自体が景気を傷つける政策運営でもあり、長く続けられないことは明らかである。

IMFはこの状況が極まっていけば新興国経済が沈み、先進国経済との格差が著しく拡大することを懸念している。

SPONSORED