できない自分を受け止めること

モデルからキャリアをスタートさせた彼女だが、17年にNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』に出演して以来、本格的に女優業に軸足を移した。最初の頃は、自分のイメージしていた芝居が体現できないとき、監督から求められたことが達成できないときは、悔しい思いもした。

「それが、最近は変わってきたんです。できなかったことを隠そうとするのはやめて、『できませんでした、すみません!』って素直に伝えるようにしたら、その場でいろんな方のアドバイスをいただけるようになりました。私は不器用で、一つのことしかできないことは分かっていたんですが、最初の頃は、自分の失敗で、現場の流れを止めてしまうことが怖かった。お芝居に対する意欲が強かった分、『やればできるはず』っていう自分に対する理想が高くなっていた。でも、『できないのも自分なんだよ』って、できない自分を受け止めることで、すごく気持ちが軽くなりました。

『彼女はキレイだった』という作品で同世代の俳優さんたちと共演したときに、誰もがそれぞれのペースで、それぞれのエンジンで芝居をしながら、誰かが困っていたら、すぐ手を差し伸べてくれた。同世代で、同じ悩みを抱えているからこそ、助け合うことができたチームでした。『自分に素直になってもいいんだな』って気づかせてくれたドラマでした」

撮影/山本倫子
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今回の「おいハンサム!!」では、吉田鋼太郎さん演じる父の源太郎と佐久間さんの父にちょっとした共通点を感じている。

父が食にこだわっているところは似ているのかな、と。私の実家では、父も料理をするんですが、子供の頃から楽しみにしていたのは、父の作る牛すじ煮込みでした。仕事がお休みの日、日曜日に、朝からグツグツ牛すじを煮込んで、夜ご飯のおかずに出してくれる。両親がそれをお酒のつまみにしているのを見て、『大人になったら牛すじをつまみにお酒が飲んでみたい!』と憧れながら、白いご飯のおかずにしていました(笑)。20歳を過ぎて、実家に帰った時、父の牛すじをつまみに焼酎を飲んだら、メチャクチャおいしかった。『お酒と牛すじってこんなに合うのか!』って思いました(笑)。最近は実家に帰ったときも、父が冷蔵庫の残り物でぱぱっと色々作ってくれることが多いですね」

このドラマでの佐久間さん自身のチャレンジはあるかと聞くと、「映像作品で既婚者の役をするのは初めてなので、今回は“夫婦あるある”みたいなものが届けられたらいいなと思います」と言ってニッコリ笑う。どんなに素敵に見えるカップルにも、日々のストレスや価値観のすれ違いはある。そのことを軽快に、ほんの少しだけわかりやすく大胆に表現することで、土曜日の夜にリラックしして、素直に笑ってもらえたらいいと。

この表情は果たして… (c)東海テレビ/日本映画放送
(c)東海テレビ/日本映画放送
おいハンサム!!
朝食の目玉焼きひとつにしても、個性の違う三姉妹。その唯一の共通点が、「男を見る目が全くないこと」だった。娘たちの幸せのために、“昭和の頑固親父の生き残り”であるパパ・源太郎(吉田鋼太郎)が立ち上がる。「食べて、恋して、人は生きている」――。観れば誰もがクスッと笑えて、ついでに(深夜なのに)お腹もすく。“恋”と“家族”と“ゴハン”をめぐる懐かしくて新しいホームコメディが爆誕!
1月8日(土)23:40〜フジテレビ・東海テレビ系列にて放送。(※1月15日放送分は24時10分~)
伊藤理佐さんの漫画の様々な要素がちりばめられているという
名物キャラ「カレー心」もおり、「別れのカレー」カレーがホラーにつながる「恐怖」などカレーを題材にした漫画が多い原作の最新刊 

スタイリング/渡邊薫 ヘアメイク/宮本佳和(BE NATURAL)

ドレス 103620円、ピアス 30910円、左手のリング 55660円*3つセット価格(ナヌーシュカ/ヒラオインク)
右手のリングはスタイリスト私物

ヒラオインク TEL:03-5771-8809