フン・セン首相のミャンマー訪問…軍政にお墨付きを与えASEAN内部の亀裂に発展か

成果どころかマイナス効果

ミャンマー国民もブーイング

カンボジアのフン・セン首相が1月7,8日の2日間、ミャンマーを訪問し軍政トップのミン・アウン・フライン国軍司令官と直接会談した。2021年2月1日の軍事クーデター以降にミャンマーを訪問した初の外国首脳となった。

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ミャンマーもカンボジアもメンバーとして加盟している東南アジア諸国連合(ASEAN)は、クーデター発生直後から、経済制裁や軍政非難という欧米など国際社会とは一線を画した仲介・調停の道筋を独自に探る努力を続けている。

ただ、今回のフン・セン首相のミャンマー訪問は、ASEANのコンセンサスを得た一連の解決に向けた努力とは異なり、フン・セン首相の「スタンドプレー」との見方が強く、ASEAN内部からもその行動を疑問視する声が出ている。

フン・セン首相のミャンマー訪問は「軍政にASEAN首脳としてのお墨付きを与えるだけ」「自国で野党勢力の弾圧やメディア統制で独裁的統治を続けるフン・セン首相に和平仲介は不可能」などとして、ミャンマー国民が各地で「訪問反対運動」を展開、フン・セン首相の写真にバツ印を書いたり、足で踏みつけたり、燃やすなどして不快感を表明した。

 

ヤンゴン市内のカンボジア大使館付近では複数回の爆弾騒ぎも起きるなどその反対気運は予想外に高かった。

そうしたミャンマー国民やASEAN関係国による反対、疑問視の声が渦巻く中、ASEAN特使に任命され、フン・セン首相に同行してミャンマーを訪れたプラック・ソコン外相は8日、記者会見を開き、今回の訪問では問題解決に向けた肯定的進展があったと前向きな成果を強調した。

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