2022.01.15
# 日本株

これからの「インフレ時代」に強い、日本株「狙い目な10銘柄」の全実名

日本経済はどうなるのか?
安恒 理 プロフィール

実は高シェアな「掘り出し物」企業が狙い目

以上の点を踏まえて銘柄を見てみよう。

まずは自社製品が高いシェアを持ち、有利子負債自己資本比率が低い企業では日本触媒(4114)あたりが狙い目。

日本触媒は紙おむつに使用される高吸収性樹脂では世界シェア首位、アクリル酸は世界3位。中でも自動車向け塗料に使われるアクリル酸エステルが好調だ。21年3月期は営業赤字(▲159億円)を計上したが、22年3月期は急回復。売上3550億円、営業益240億円。23年に関してはまだ数値を出していないが、「会社四季報」では売上3650億円、営業益280億円と増収増益の見通しを立てている。

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有利子負債自己資本比率も20%以下と、財務体質はいい。株価も昨年末に底値をつけ出直りつつあるところだ。

三菱ガス化学(4182)は、海外での合弁方式によりメタノール生産で世界トップクラス。半導体やスマホ向け材料でも強みを発揮している。有利子負債自己資本比率も20%以下。株価は昨年3月に2858円の高値をつけたあと調整局面に入った。11月には1900円割れまであったが出直りつつあり、ようやく2000円を超えた水準では、まだ上値余地は大きいだろう。

東邦チタニウム(5727)は航空機向け金属チタン生産で高い技術力を持つ。一般工業向けでも用途が拡大しており、業績も連続して好調。有利子負債自己資本比率はけっして低くないが、これからの業績拡大が見込める。

21年3月期の実績値は売上361億円、営業益31億円に対し、22年3月期の会社計画では売上581億円、営業益47億円。ちなみに23年3月期の会社四季報予想では売上630億円、営業益53億円と連続増収増益予想だ。

株価は昨年9月に1316円の高値をつけたあと年末にかけて下落。12月には1000円、そして900円までも割ってしまった。年が明けてからも950円近辺でもみ合っていたが、上値余地は大きいと見る。

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