2022.01.18
# 節約 # 年金

年金を「75歳」から繰り下げ受給すると、逆に「大損」するかもしれないワケ

税金や医療費のこと、考えていますか?
森永 卓郎 プロフィール

だから175万円の厚生年金を受け取る予定の単身者が、住民税非課税になろうと思ったら、年金を30カ月、つまり2年6カ月早めに受給すればよいのだ。62歳で引退すれば、体力のあるうちに「老後」が手に入るから、人生を謳歌する時間を延ばすことができる。私は重要な選択肢だと思う。

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ただ、もちろん問題はある。まず、年金受給額が12.0%減の状態が生涯続くということだ。しかも、今後の年金水準の減少を考えると、そこからさらに4割程度減の年金額が想定される。最終的に夫婦で11万3000円の年金で暮らせる態勢を整えないといけない。不可能ではないと思うが、ライフスタイルの大きな転換が必要だ。

また、1961年4月1日までに生まれた人には特別支給の厚生年金が支給されるから、65歳になるまでは、年金受給開始を繰り上げても、必ずしも住民税非課税とはならない。

さらに公的年金等控除の最低保障額も、65歳未満の場合は、60万円しかないから、年金の繰り上げ請求をしたとしても、65歳までは税金や社会保険料を払わないといけないのだ。

ただ、長い人生を考えれば、65歳までの数年間の負担は我慢できるのではないだろうか。

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