2022.01.23
# ライフ

なぜ日本人は怒りやすくなったのか?「激しい怒り」が生まれるメカニズム

アンガーマネジメントのプロが教える
電車の中で声を荒らげる人、危険な煽り運転をする人、ネットで誹謗中傷を書き込む人……。最近の日本人は、怒りやすくなったと思わないだろうか? 本記事では、怒りが生まれる心理学的メカニズムと、怒りの炎を燃え上がらせない2つの「消火活動」を、アンガーマネジメントコンサルタントで著書『なぜ日本人は怒りやすくなったのか?』を刊行した安藤俊介氏が教える。

「~べき」が裏切られると人は怒る

怒りは防衛感情であり、大切なものを守るためにある感情です。ここでは改めて、怒りがどのように生まれるのか解説します。

怒りが生まれるメカニズムは、ライターで説明することができる。「炎」が怒りで、着火スイッチとなるのは…(詳しくは本文で)/Photo by iStock

怒りが生まれるメカニズムは、ライターを模して説明することができます。

ライターの燃えている炎が怒りです。ライターで炎を燃え上がらせるためには、まず着火スイッチをカチッと押して、火花を散らします。その火花に、ガスが引火することで炎が燃え上がります。

怒りが生まれるメカニズムに置き換えると、着火スイッチをカチッと押すことになるのは、ごく簡単に言ってしまえば自分が信じている「~べき」が裏切られたときです。

たとえば、自粛をするべき、人の話は聞くべき、仕事はこうするべき、家庭はこうあるべき、そんな発言をするべきでない、といったものがあげられます。こうした「~べき」は自覚しているものもあれば、無自覚にそう思っているものもあります。

 

「コロナ禍なのだから自粛するべき」と思っているのに、自粛していない人や店を見てイラッとするのは、まさにライターで着火スイッチをカチッと押した瞬間です。

私たちは、じつに多くの「~べき」を持っていますが、「~べき」は自分にとっての理想や願望などを表します。理想や願望なのですから、自分にとって大切なものです。

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