2022.01.14
# 中国

逆らえば消される…いま中国で起こっている「洗脳」と「監視」のすべて

北京冬季オリンピックを前にして…

いよいよ2月4日に開幕する北京冬季オリンピックだが、日本の担当記者たちのなかには、無事に中国から戻れるかと不安を抱いている者も多いという。その理由は前編の「北京・冬季オリンピック直前のいま、記者たちが怯える「黒いウワサ」」で記した。後編でも引き続き、いま中国で日常的で起こっている実態についてお伝えする。

激しい権力闘争の闇

そもそも、中国では自由な言論など一切許されていない。上海在住の日本人コンサルタントは最近、こんな経験をした。

「今年10月、私は中国版LINE、微信上に、中国の電力不足について、中国国営通信社の記事を日本語で要約して投稿しました。すると、わずか半日経たないうちに、何の前触れもなく、その投稿が閲覧不可になったのです。

私の何気ない投稿さえ監視対象になり、情報が簡単に消せるということは、中国人は日常的に情報統制による、一種の洗脳を施されているということです」

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実際、中国の検索エンジン最大手、百度で〈彭帥張高麗〉と検索しても〈検索結果と十分に一致する結果が見つかりません〉と中国語で表示されるだけだという。

「もちろん、〈彭帥巴赫〉で検索してもオンライン会談を行ったニュースは1件もヒットしません。こういった情報規制は、中国では日常茶飯事です。彭帥騒動をまったく知らない人が大多数なのです」(日本人コンサルタント)

ここで一つ、疑問が浮かび上がる。中国当局がデジタル空間も含めて厳格な情報規制を敷いているにもかかわらず、なぜ、彭帥氏のセックス強要の「告発」がネットに書き込まれたのか。その背景には中国の激しい権力闘争があるという。

中国事情に詳しいジャーナリストで、千葉大学客員准教授の高口康太氏が分析する。

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