33歳で自殺した朝日新聞記者の父親が、同僚に向けて書いた手紙の中身

【前編】朝日が真相を開示する日は来るのか
現代ビジネス編集部

Twitterアカウントに残っていた言葉

正義感の強いA記者は、朝日の現在の経営状況についても、組合機関紙でかつて寄稿していた。父のB氏自身が、先の寄稿でこう触れている。

〈今年6月に組合広報にはAの言葉があります。

「今回は大きな赤字は確かに、コロナ禍による影響が大きいかと思います。ですが、日経新聞や読売新聞など同業他社との業績では大きな開きがあります。新聞業界自体の市場縮小やコロナ禍という経営をとりまく外部環境は同業他社もおなじのはず。ではなぜここまで業績に差が出ているのか。それは前社長の渡辺さんの時代を含めて、経営陣の舵取りにミスがあったと言わざるを得ないのではないでしょうか。」

Aは勇気をもってきちんと発言していたんだな。私はますます誇りに思いました〉

Photo by iStockPhoto by iStock
 

死の2日前、A記者は自身のTwitterアカウントに以下のツイートを残している。
 
10月4日午後3時40分
【重要な事実を探るために、権力者に近づくことはありますし必要です。ですが、なぜその記事をのせるのか、読者に堂々と説明できる論理がなにより大事だと思う】
 
10月4日午後3時50分
【紙面に意図的にのせて、権力者のご機嫌を取ってもたらされる情報って、本当に読者が求めているものなのかな。。トモダチだから書くってなったら、政権を「オトモダチ人事だ」って批判できなくなるのでは】
 
10月4日午後4時7分
【言うこと聞かない不良社員かもしれないけど、読者を一番に考えていると感じさせてくれたら、結構無理して働いてきたし指示にも従います。せめてうまく説得して、だましてほしいです】

関連記事