2022年を迎え、ついに入試も本格的にスタート! 1月15日・16日には、改革2年目となる大学入学共通テストが実施される。コロナ禍が続く状況の中、傾向としては国公立大学では“理高文低”、特に医学部の人気の高さは依然として変わらない。大学受験の最難関のひとつである医学部を目指す子どものために、親はどんなサポートができるだろうか。

今回は「子どもを医者にしたい」という保護者に向けて、子どもの教育の進め方を指導する『幼児教室ひまわり』で講師代表を務める上田尚子さんに話を聞いた。上田さんは3人の息子を育てた母であり、長男は灘中・灘高を卒業、東京大学理三に現役で首席合格、次男は洛南中・洛南高を卒業、京都大学医学部に現役合格、三男は洛南中・洛南高を卒業、東京大学理三に現役合格している。

お父さんに憧れて医学部を目指した

医学部を志望する人たちは、小さい頃から「医者になる」という目標を持って、それに応じた勉強をしてきた、というイメージもあるが、上田さんのご家庭ではどうだったのだろうか。

「我が家の場合、長男が幼稚園でケガをして、大きな切り傷を作ったときに、外科医の夫が急きょ病院で傷を縫ったんですね。長男はその様子を見て『お医者さんって、すごいなぁ。僕もなりたいなぁ』と思ったみたいです。夫が研究をしていた時期は、研究室で一緒に顕微鏡をのぞいたり、家で手術ビデオを見たりすることもあって、すごくお父さんに憧れていました。次男もそんな兄を見て、影響を受けていたんだと思います。

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一方、三男はちょっと同調圧力を感じたのか(笑)、ずっと『医者にはならない』と言っていて。高2のときは京都大学に行って、プログラミングや起業の勉強などもしていました。私も『好きな道を選びなさい』と言っていて。東大だと、大学3年生のときに学部が選べるということもあり、受験でのタイミングで理三にとりあえず決めました。今のところは三男も医学部に行く予定のようです。なので、3人とも医学部を志したタイミングはバラバラですね。

実際のところ、ぜひ医学部に、と思っていらっしゃるのであれば、やっぱり早めから準備されたほうがいいとは思います。でも、たとえば、うちの甥っ子は、高3のときに、急に志望学部を医学部に変えたんです。そういうこともあるので、学力さえあれば、別にすごく早くから決める必要はないと思います。子どもって、いつから伸びるか分からないですし、特に男の子は後伸びすることも多いので。

小さいときから、ああだ、こうだと言うと、子どもは押しつけられることを嫌がって、かえって反発したりする場合があります。子どもが小さい頃は、科学館に行ったり、実験教室に参加させたり、いろんな経験をさせて、理科的なものに対する好奇心を育てつつ、自主性にまかせるのがいいのかなと私は思います」