問題視されつつある「特目高」の存在

内申点は中学3年間の成績で決まります。「特目高」に進学するためには内申点が重要ですが、それがまた問題で。成績がいい子以外に、やはり政治家の子どもや学校関係の偉い人の子どもなどは合格しやすいと言われています。

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それともうひとつ、どうしてもお金持ちの家庭の子どものほうが有利、という事情もあります。たとえば幼い頃からアメリカに住んだり、日本に行ったりしている家の子は、自然と外国語が身に付きますよね。そういう子が外国語高校を受けたら、それは100点を取りますよ。最初から差がついているということで、近年問題になっています。この「特目高」には、全体の1%ほどが入学します。

「特目高」を出た子たちは名門大に進学することが多く、学校全体の半数が“SKY”のような有名大学に入ります。でも、彼らが大学でどのくらいの成績を残すかといったら、実は一般高校から受験して入ってきた子とあまり差がないんですね。なので最近では「『特目高』って何の意味があるの?」「結局、政治家やお偉いさんの子に有利なインフラなだけでは?」といった疑問の声も上がっています。

『SKYキャッスル』に出てくる子どもたちが通う高校もいわゆる「特目高」だ。出典/『SKYキャッスル』公式サイトより

韓国ではこのように、大学に入るまでにかなりのエネルギーを消費します。なので入学した時点で燃え尽きてしまって、大学ではお酒を飲んでばかりで勉強をしないという学生も出てくる。特にアメリカ留学をした学生の場合、卒業できないまま退学するケースも少なくないと言われています。

後編では、大学受験がどれだけ韓国人の就職や将来設計に影響するのか、受験の後のその後の話をジンさんにじっくり伺ってみよう。

構成・文/上田恵子

今回の取材内容をジンさんがわかりやすく解説、YouTubeでも配信中です!
記事には触れられなかった内容もお話しているので、ぜひこちらも合せてごらんください。
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