韓国で受験といえば、基本「大学受験」のこと

さきほど、韓国では「大学受験をする人を受験生と呼ぶ」といいましたが、実は韓国も1960年代頃までは中学・高校受験など、大学以外の受験がありました。そもそも韓国の学校は日本人が作ったものが多く、私が通っていた私立高校も元々は日本人の将軍が作った学校です。昔、日本人の政治家や将軍などの子どもが通っていた学校で、そういうところは大概いい学校なんですよね。学費も高いし。

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それがそのまま名門校として残っていたのですが、戦争が終わって民主化運動を経て、地域間の格差をなくすために、1970年くらいから試験や制度も変わってきました。まず国が最初にやったのが、高校の名門校をなくすことです。なぜかというと、体が出来上がる成長期に受験勉強などさせたら、食事や睡眠の質が落ちて不健康な子どもになってしまう、という理由からです。貧富の差によって不公平感が出ないよう、家庭教師をつけての個人的な勉強も禁止されました。

さらに、学校で教える勉強のレベルも標準化して、格差を解消。これは「高校標準化」と呼ばれています。名門校もなくして、筆記試験による高校受験も廃止。試験がない代わりに、内申点で自宅近くの学校にランダムに入学できるようになりました。これを「ぐるぐる世代」と呼ぶのですが、私もこの世代に当たります。

じゃあ韓国ではすべての高校が同等レベルかというとそうではなく、一般高校以外にいくつか特別な高校も存在します。まず、本気で勉強をしたい子が行く「英才学校」。科学英才学校、科学芸術英才学校がこれに当たります。とにかく頭のいい子が入る高校です。全国8ヵ所にあります。

次に特殊な目的を持つ高校、略して「特目高」があります。科学高校、外国語高校、芸術高校、体育高校、国際高校などですね。科学高校、外国語高校、国際高校は内申点と面接で受験できます。ソウルの外国語高校、国際高校は、難関大に合格しやすいという理由で行く子も多いです。

ソウル大への合格者も多い「ソウル科学高等学校」は難関校で人気も高い。出典/ソウル科学高等学校公式サイトより

自立型私立高校、略して「自私高」は、独自の運営をする私立高校です。内申点と面接で受験をして入ります。ソウルに多く、全国だと40校くらいあります。私立なので学費はかかりますが、自由度が高く、難関校への合格者も多いです。