学校が塾のような役割も担って受験をバックアップ

『SKYキャッスル ~上流階級の妻たち~』には、学生を名門大学に確実に合格させるVVIP(VIPの上:超VIP)専門の「イプシコーディネーター(入試コーディネーター)」が登場し、波乱を起こします。ですが、結論から言いますとこういう人は実在しません。

『SKYキャッスル』で受験コーディネイターを演じた、キム・ソヒョン。SKYへの合格の代わりに子どもたちや家族に変化が生じ始める……。出典/『SKYキャッスル』公式サイトより

日本にも、漫画の『ドラゴン桜』をはじめ、テレビによく出てくる林修さんのような受験のプロの有名人がいますよね。韓国にも入試に関する講演をするような有名な先生もいますが、受験生を抱えたセレブ家庭がそういう先生を、入札で選ぶシステムはないです。コーディネーターという呼び方もしません。

ちなみに、韓国では塾のことを「学院」と呼びます。もちろんVVIPどうし「この学院の先生はいいよ」「この家庭教師はいいよ」と紹介し合うことはあるでしょうが、その程度です。映画『パラサイト 半地下の家族』でも、紹介で家庭教師を決めていましたよね。

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受験生の中には学校に残って勉強している人もいます。これを「夜間自立学習」といい、夜の22時半くらいまで居残ります。これは学校が管理する自習になるので、選択すれば強制になりサボれません。韓国は昼食と夕食が学校で出るので、それを食べて遅くまで頑張るわけです。高校2年生の冬から始まり、希望すれば冬休み、春休みも利用できます。

私が受験生のときには、先生がものすごくスパルタで、夜間自立学習をさぼっていたらすぐに親のところに連絡が行きました。「息子さんは来ていませんが、大丈夫ですか? ご両親はそれを知っていますか?」と。うちの親は「はい、知ってます。それでいいですよ、どうぞ」と答えたそうです(笑)。なので私はもう勉強をせずに、家でゲームばかりやっていました。