日本よりも一足早く11月18日に、大学受験(日本の大学入学共通テストにあたる「スヌン:大学修学能力試験」)が終了した韓国。

日本にも大学格差は存在するが、韓国は日本以上とも言われ、“SKY”と呼ばれるソウル大、高麗大、延世大の超有名校から、地方の国立大以外の大学を意味する「地雑大」までクラスが明快に分かれている。

最近は、学歴にこだわらない芸能人なども増え、学歴に変革が起きているという世論も出てきてはいるが、やはり超一流企業にはSKYしか入社できず、地雑大で入社できる人はほぼいないそう。しかし、地雑大ならではの強みもあるという。

BTSもinソウルの建国大卒のJIN以外は、通信系の大学を選択。他にも芸能人の中には学歴にあえてこだわらず成功している人も増えている。photo/Getty Images

前編では、韓国の大学受験についてYouTuberのジンさんに、自らの経験とともに話を伺ったが、後編では、行った大学で未来はどれだけ違うのか? 学歴重視の韓国の現実について詳しく話を伺った。

※ジンさんのお話は、以下よりー。

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「地雑大卒」でも特性を生かせれば成功はできる!?

日本も同じだと思いますが、なぜみなが必死に勉強を頑張って名門大に入るのかといえば、将来いい会社に就職するためです。

では大学卒業後、どんな仕事に就くかというと、まず“SKY”の筆頭である「ソウル大学」出身者は一般企業には就職しません。会社を興すか、政府機関に入って研究をするか、医者や教授になるか。普通の会社で、ソウル大出身者を見かけることはめったにありません。

“SKY”の他2校の「延世(ヨンセ)大学」「高麗(コリョ)大学」には大学の派閥があるので、サムスン、LGなどの大企業に入れますし、“inソウル”だと、それらの下のランクの大手企業に入れます。

ソウルの中心部で就職するには、inソウル大の上位校に入らないと叶わない。photo/iStock

問題は「地雑大」を卒業した人です。みんな早い段階でいい就職口は諦めて、年俸で200万円くらいからスタートする中小企業に入ることが多いです。もしくは労働時間が長いわりに給料が安いブラック企業に就職せざるを得ない人もいます。

ちなみに私は、この「地雑大」の出身です。キャンパスの周辺にはぶどう畑と桃畑しかない、とても牧歌的な場所にありました。当時の友人で今も連絡が取れる仲間は20人ほどいますが、そのうち企業に正社員として勤務しているのは8人です。なので半分もいない。ただし、なかには結構いい年俸をもらっている人もいます。

なので「地雑大」だから人生が終わるかと言うとそんなことはありません。たとえば私のように日本語学科出身の場合、日本企業の韓国支社に就職するという道があります。年俸は最初400~500万円程度ですが、仕事が大変なうえ会社が地方にあるので、inソウルレベルの学生は就職したがらないんですね。なので外国語ができる人は、こういう会社を狙うといいのです。

また、親がお金持ちという場合は、資金を出してもらってビジネスをする人や、チキン屋さんを開くという人もいれば、知り合いの会社に就職する人もいます。アルバイトをして生計を立てる人もいますね。特に飲食店はいつも人手が足りないので、いくらでも働き口はあります。ただし休みは少ないし、給料も低いです。