両親の反応と呼応する「長男」

諒子さんを選ぶだろうなと思った理由が、もう一つある。諒子さんと美郷さん、それぞれと初対面した黄さんの両親が、明らかに諒子さんの方を気に入っていたからだ。リモートでも声の調子や表情などからハッキリと伝わってきた。

リモートで黄さんの家族と話す二人/『バチェラー・ジャパン」シーズン4

黄さんは長男だ。これは偏見ではなく数々の実例を見てきて思うのだが、長男長女は、深層心理で親の期待に応えることに喜びと落ち着きを感じる傾向がある。たとえ親をうっとうしいと思っていても、だ。

特に彼の場合は、家族が大好きだと公言していた。甲乙つけがたい二人の女性の間で迷ったとき、家族、特に両親が望む相手と結婚した方が幸せになれるのでは、と感じていたところがあったと思う。

-AD-

そんな、自立した大人が……と思う人もいるだろうが、これは全く珍しいことではない。彼の場合は親と自分の望みが合致しているが、一致せずに子供が葛藤するケースも多い。

特に、今現在30代後半から50歳くらいまでの世代は、親と結婚観が大きく異なることが多いため、結婚相手に関しても意見が食い違いやすい。他人の意見なら無視できるが、生まれた瞬間から数十年に渡って愛情や執着をたっぷり注がれた子供にとって、親の望みを無視するのは容易なことではない。だから、葛藤が生じる。

そういう意味では、両親をお手本として生きていこうと思えている黄さんと諒子さんは幸せだし、家族に対して似た価値観を持つ二人が結ばれたのは自然な流れだったのかもしれない

『バチェラー・ジャパン」シーズン4

ただ、できれば他の女性たちとも、もっとデートしてほしかった。最初はゲーム感覚で楽しんでいるようにも見えた女性が、次第にひとりの人間としてどうありたいか、どうされたいか、という欲求をのぞかせ始め、相手だけでなく自分自身とも向き合い始める。リアリティショーの面白さはここだよなぁ、と改めて感じたし、女性メンバーたちがどんどん愛おしくなった。シーズン5、待ってます!(その前に過去シリーズも観ねばっ)

「バチェラー・ジャパン」シーズン4 全10話、Amazon Prime Videoにて独占配信中
製作:Amazon
(C) 2021 Warner Bros. International Television Production Limited