40歳になった今、思うこと

帰国後、私はグラビアアイドルとして仕事をしながら旅行関連の執筆活動が始まった。そして、ヒロさんも旅に出る前に勤めていた会社に戻り、元の日常へと戻った。

私たちは遠距離ながら何度もデートを重ね、つかず離れずの関係が続いたけれど、結局、活動の拠点が大きく異なることが原因で一緒にはならず、友人関係を保っていた。やがて長い年月が経ち、お互い別々のパートナーと結婚した。そして、私はその数年後に離婚。それからさらに数年経った今、思うことがある。

塩湖全体の高低差が僅か50cm以内という「世界で最も平らな場所」であるウユニ塩湖。写真提供/歩りえこ

理想を下げられない、もう少し遊びたい、他にもっといい相手がいるんじゃないか? まだまだ若いと過信したり、細かいことが気になって相手を変えてしまったり、仕事に忙殺されたり、ペットを溺愛したり。一人でいるのが楽しく自分の時間を邪魔されたくないと、恋愛より仕事や趣味のやりがいを追い求めてしまったり……人それぞれ色んな理由があってパートナーと一緒になることを躊躇してしまうのは普通のことだと思う。

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でも、人生にそうチャンスは何度も訪れてはくれない。「一生一緒に暮らしたい人」が見つかるというのはとても貴重なことだと、40歳になった今、気がついた。

可愛い子どもたちに恵まれたが、私には今パートナーがいない。やがて十数年も経てば子どもたちは巣立っていくだろう。盆暮れ正月、風邪を引いて一人で氷枕を変える瞬間、両親の皺の増えた顔を見たとき、入院したとき、眠る前……たまに寂しすぎて泣けてくることがある。そう思うと、もう一回恋愛をしたい、パートナーが欲しいと切実に思うことが増えた。

出会いの連続だった20代、30代の頃と比べて、今は何もかもが違う。過去と今を比較しても何も変わらないし、現実は受け入れているつもりだ。だからこそ、気持ちはつねに前向きでいたい。40代になった今、2022年の恋愛における抱負は、相手からの連絡を待たない。立ち止まらない。この人だと思ったら石橋を叩かずにその橋をダッシュで渡ってみること。今年はその目標に向かって突き進んでみたい。

ウユニ塩湖は真っ白な大地がずっと続いているので遠近感が分かりづらく、遠近法を使ったトリック写真が撮影できる。写真提供/歩りえこ

ブラを捨て旅に出よう 貧乏乙女の“世界一周”旅行記

費用はたったの150万円という、想像を絶する貧乏旅をしながら、2年間をかけてほぼ世界一周、5大陸90カ国を巡った著者。そのなかから特に思い出深い21カ国を振り返り、襲われたり、盗まれたり、ストーカーをされたり……危険だらけの旅のなかで出会った人情と笑いとロマンスのエピソードを収録。(講談社文庫)

Huluオリジナルドラマ『ブラを捨て旅に出よう〜水原希子の世界一周ひとり旅〜』

©︎Hulu Japan

人生に迷いを感じた水原希子が、突如、世界一周旅行を宣言。原案の実話エピソードをベースとしたストーリー展開を予定しているものの、現地へ赴けばハプニングだらけの珍道中(!?)という半分ドキュメンタリーのオリジナルドラマ。[全6話]