2022.01.27

習近平の「焦り」…毛沢東、トウ小平には「できなかった台湾問題」に取り組むワケ

偉大な指導者として歴史に名を残したい

中国の習近平は、いま確実に、台湾への武力侵攻を、固く心に決意している――。前編記事『新聞、テレビは報じない…中国・習近平がなぜか「台湾」にこだわる「意外なワケ」』では、そんな習近平の“本音”について昨年末に採択した「歴史決議」から読み取っていった。いったいなぜ、習近平はなぜこんなに“台湾”にこだわるのか。じつはそこには想像するに恐ろしい狙いが隠されていた――。

習近平が今考えていること photo/gettyimages
 

「日本の歴史」と似てきた…

西側列強との不平等を覆そう。中国ナショナリズムである。中国を過去100年支えてきたエネルギーの源泉である。

これがどれほど強く人びとを動かすか、日本人は、日本の歴史をふり返るとよい。

幕末に幕府は、一連の不平等条約を結んだ。明治政府はそれを継承した。約束は約束である。その万国公法の原則を守らないと、明治日本は正統な国家として認められない。だから我慢した。

だが、ねばり強く交渉して、条約改正をかちとった。

交渉は簡単ではなかった。相手に、条約を改正する理由がない。それをのませるには、日清戦争、日露戦争のふたつの戦争が必要だった。とくに西側列強の一角だったロシアと戦って下したことが、決め手になった。

不平等条約を覆すには、戦争が必要だった。

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