2022.01.15
# ライフ

コロナ大流行の裏で、世界各国で「性感染症」の患者が増えている事情

「出会い方の変化」が影響している…?

各国で性感染症が流行している

オミクロン株の出現は、コロナ禍という長いトンネルの出口が見えかけた世界に、冷や水を浴びせる形となってしまった。しかし、新型コロナウイルスの陰に隠れながら、別の病原体も猛威を振るっていることについては、あまり知られていない。

米紙『ニューヨークポスト』(11月15日付)は、アラスカ州の2020年の性感染症の報告数が前年比49%増加したほか、インディアナ州バンダーバーグ郡ではクラミジアと淋病の症例が急増、テキサス州サンアントニオでは、母子感染による新生児の先天性梅毒が「驚くべきもの」となっているなど、米国各地で広がる性感染症について報じている。

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また、12月8日付けの『ミラー(アイルランド版)』は、同国における2021年48週までの早期梅毒の報告数が前年同期比で47.49%、性器ヘルペスが20.23%、クラミジアによる鼠径リンパ肉芽腫が18.18%、それぞれ増加したとする保健当局の調査結果を伝えている。

さらにタイ・バンコク市の保健当局が公表した統計でも、2020年のバンコク市の人口1万人あたりの性感染症の感染者数が47.55人となり、2014年以来最高を記録しているのだ(『バンコクポスト』4月5日付)。

そして日本国内でも、性感染症の流行を示唆するデータが報告されている。

国立感染症研究所が公表している、性器クラミジア感染症の定点当たり報告数の月報グラフを見ると、21年は10月までのうち、7つの月で過去11年の最高値となっており、年間総数でも記録を塗り替えることは必至の情勢だ。また淋菌感染症の同グラフでも、同じく5つの月で最高値となっており、2011年以来の感染拡大期にあるといえる。

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