昨年末の12月18日、友人の結婚式の帰り、立ち寄った百貨店で心肺停止状態の方に偶然遭遇し、救命処置を行った医師のとくみず めいさん。フォーマルドレスのまま、心肺蘇生を行い、その後、心肺蘇生の重要性を多くの人に知ってほしいという思いで、とくみずさん自身がアップしたツイートは、なんと25.3万もの「いいね」を集めた。

1月2日に、とくみずさん自身にそのときの状況と救命救助への思いを『友人の結婚式帰りにドレスで人命救助!救命した医師が語る「救命処置」一部始終』という記事で寄稿してもらった。

今回は、その記事でもリクエストが多かった、救命救助の方法、AEDの使い方をとくみずさんのイラストなども織り交ぜながら解説してもらった。

※以下より、とくみず めいさんの寄稿。

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救命救急は予想できない。突然やってくるもの

こんにちは。お絵かきが趣味の医師、とくみず めいです。

先日、結婚式帰りに救急救命した経験談を寄稿させていただきました。その記事をきっかけに救急救命に興味を持ってくださった方もいらっしゃったようで、「自分も誰かがピンチのときは助けたい」といった感想もいただきました。

人が倒れている、死ぬかもしれない。そんな状況下では誰もが動揺します。そんなときに自分の気持ちを支えてくれるのは、事前のシミュレーションだと思います。緊張状態では人の判断力は低下しますし、現場では色んなトラブルも起こります。想定外のトラブルが起こってから初めてその対処を考えるのではなく、「こういうことが起こったときはこうしよう」と事前に想定し、頭の片隅に残しておくことが現場での冷静な対応に繋がります。

救命は時間との戦いです。心肺停止状態では一分が人の生死を左右すると言っても過言ではありません。しかしその現場にプロの医療従事者がいるとは限りません。今回は救命方法について基礎から現場でつまずきそうな細かいところまで紹介していきたいと思います。

みなさんが当事者としてこの記事を読んでいただけたらと思います。

可能な限り素早くいかに動けるかが鍵となる救急救命。基本的な流れを知っておくだけでも、パニックを抑えられる。photo/iStock