自分なりに妻に歩み寄った

隼人さんは元妻との話し合いに向けて、自分の悪いところを書き出してみた。

片づけが苦手でだらしなかった、お金に雑だった、そもそも子どもをつくるのはもう少し後にしようと言っていたのに計画どおりにしなかった……。考えてみると、いろいろありました」

部屋が散らかっていてもそのまま…Photo by iStock

隼人さんはそれを元妻に見せ、悪いところは直すから離婚は考え直してくれ、と言った。そして、家事と育児と仕事とでストレスが溜まっているのだろうと思い、土日は自分が家事と育児を全部するから、自由に過ごしてくれとも伝えた。

「元妻は『もう無理です』と、素っ気なかった。でも、理由もなく片方の意志だけで離婚はできないし、とりあえずそのまま暮らしていたんです」

宣言どおり、隼人さんは土日の家事と育児はすべて請け負った。妻は、朝早くから出かけて夜遅く帰るようになった。一緒に食事をとることもなくなった。

そんな生活が数ヵ月続くうちに、隼人さんは「おかしいな」と思い始めた。元妻は、朝から晩まで、どこで過ごしているのだろう。実家に行っている気配もないし、よく見ると、前より化粧が濃くなり、靴のヒールも高くなってきている。

◇元妻の絶対的拒絶を前に、隼人さんはどのような行動をとったのか。そして今思うことは……後編「元妻を憎んでいたけれど…36歳男性がシングルファザーになり気づいた「妻の立場」」で詳しくお伝えする。