マンガ/車谷晴子 文/FRaUweb

菅田将暉さん演じる久能の「ゴミ捨て理論」がスゴイ

菅田将暉さん主演のドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系/月曜9時~)が1月10日にスタートした。原作は田村由美さんの大人気コミックで、ドラマも素晴らしく、夫婦とは何か、親子とは、真実とは何かを見事に描き出す1話について語りはじめたらとても長くなってしまう。

その素晴らしさについては横に置いておいて、今回お伝えしたいのはこのシーンだ。殺人犯と疑われた主人公の大学生・久能整(くのう・ととのう/菅田将暉)が、取り調べしている巡査の池本(尾上右近)に奥さんと喧嘩したであろうことを指摘して言う。「家のことは全部奥さんに任せきりですか?」。「でも俺、ゴミ捨てとかはしてるんですよ。少しは手伝ってくれてるって感謝してくれてもいいのになあ」と答える池本に、久能が言うのだ。

ゴミ捨てって、家じゅうのゴミを集めるところから始まるんですよ。分別できてなかったらして、袋取り換えて、生ごみの水切って、ついでに排水溝の掃除をして、ゴミ袋の在庫があるかチェックして、そうやって一つにまとめるんですよ。そこまでが、面倒なんですけど

このセリフだけでも「整くんよ、よくぞ言ってくれた!」と快哉を叫んだ人は多くいたのではないだろうか。そうなのだ、ゴミを捨てやすいように玄関に出したものを「ただ運ぶだけ」はゴミ捨てではないのだ。
家事や育児のことは、たとえ一緒に暮らしていても気づかない、見えない苦労が山ほどあることを、わかりやすく伝えてくれる金言である。

これは最後のちょっとだけなんです…Photo by iStock
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そんな妊娠・出産・育児の「見えない苦労」について明確に描き出し、「教科書に載せてほしい」「夫に読ませたい」と大評判なのが、漫画アプリ「Palcy(パルシィ)」で連載している車谷晴子さんによる『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート』シリーズである。
これは出産した直後に妻から離婚を切り出された夫が、意識を失った翌朝、時間を遡って妊娠した妻になり、「夫」の自分と妊婦である自分とで暮らすリアルファンタジー。
妊娠中のつわり、妊婦検診、妊娠中の家事、つわりのあとの体調などを知り、「理解のある優しい夫」のつもりだった自分が自分勝手で全く分かっていなかった「ダメ夫」だったことを自覚していく。

その最新シリーズで、「産後の子育て」について描かれているのが『朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート 子育て編』だ。