2022.01.19
# エンタメ

『RIZIN』『大豆田とわ子』『蓋』が残した爪痕…一億総発信時代における「文脈の作り方」

現代ビジネス編集部

TaiTan:マッチメイクの時って、主催側としてはどのくらい文脈を考えるものなんですか?

佐藤:こっちで考えて、プラス選手が文脈を踏まえて決めるっていう感じかな。

TaiTan:じゃあ選手たち自身がストーリーテラーになっているんですね。

佐藤:そうだね。そこも前の時代と大きく変わったところ。かつては団体のほうが圧倒的に力を持っていたし、ある程度はストーリーも作り込んでいたけど。

藤井:SNSもない時代は、選手たちに発信する術がなかったですもんね。

佐藤:だからいまは、そういう選手たちがそれぞれの発信で作り上げたストーリーを無視したことを主催者側がやっちゃうのが一番ダメ。

 

TaiTan:ただ、そう考えると、煽りVを作る佐藤さんとしては、かなりやりづらくなっているんじゃないですか? つまり、楽屋裏からプライベートまで、選手たちが個人でどんどん発信しているわけですよね。

佐藤:やりづらさを感じていた時期もなくはなかったけど、いまは一周して楽になったかな。だって全部のストーリーを自分で作るって、かなり大変なんだよ。それよりは、すでに出来上がっている、しかもファンにも周知されているストーリーをうまく拾い上げて構成するほうがやりやすい。

TaiTan:もはや以前の煽りVを作るのとは別の能力なんですね。

佐藤:だって、かつては俺が作った映像くらいしかストーリーを語るものはなかったのに、いまや朝倉未来個人の動画のほうが、再生回数が圧倒的に多かったりするんだよ。それはやりづらさではなく、むしろ大ネタとして利用して、かっこよく仕上げるっていう方向にシフトしたね。

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